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WBCサムライジャパンの「学習マネジメント」_ロジラテ マネジメント

WBCが終わり、未だあのときの感動が醒めません。

世間では、栗山監督は”理想の経営者”、”理想の上司”とクローズアップされていますが、それよりも、どのように選手を信頼し、任せることができたのか?の方が、興味深いと思いませんか?

今日は、サムライジャパンを通して、人を信頼する基準、人を任せる方法について深掘りしたいと思います。

まずはロジラテ思考のファーストステップ What 栗山監督のマネジメントを分析します。

1.What 栗山監督が選手を信頼した


人は信頼されるとモチベーションが上がり、成果をあげようと努力します。

しかし、いくらモチベーションが上がったところで、体系化されたコンテンツ(スキル)がなければ、成果を上げることはできません。

体系化されたコンテンツ(スキル)を手に入れるためには、常日頃から

成長に繋がる学習をして、
学びを実践して、
結果を分析して、
体系化したコンテンツに昇華させる。

を繰り返し実践していなければ、手に入れることはできません。

改めて言いますが、サムライジャパンの栗山監督は、選手を信頼し、選手にプレーを任せたと述べています。

なぜ栗山監督は選手を信頼し、プレーを任せることができたのか?

それは、招集した全ての選手が学習▶︎分析▶︎実践▶︎体系化して、自分だけのコンテンツ(スキル)を持った人材だったから、任せられたのではないでしょうか?

つまり、選手自ら「学習マネジメント」を実践し、成長している人材ゆえ、信頼される選手だったと言えます。

1)イタリア戦で放った大谷選手のバントは「学習マネジメント」から生まれた結果だった


大谷選手の曼荼羅チャートを見てみると、「学習マネジメント」に他なりません。

目指す姿に到達するために、

自分は何ができて
何ができていなくて
何を学び、
何をすべきか?
結果をどのように評価するか?

を明確にしています。

つまり、学習▶︎分析▶︎実践▶︎体系化を積み重ねて成長することを目指しています。

スポーツでも事業でも、突然起こった問題にはミーティングなどする間もなく、臨機応変に対応しなければならない場合があります。

その時求められる人材とは、「学習マネジメント」で得たコンテンツ(スキル)で、問題を解決できる人です。

栗山監督は、選んだ全ての選手が上記の「学習マネジメント」を実践し、某かの経験を体系化できている選手だからこそ任せることができたと思います。

次はロジラテ思考のセカンドステップ Why)栗山監督は、なぜ選手を信頼したのか?についてお話しします。

2.Why 栗山監督は、なぜ選手を信頼したのか?


読者は、この問いに違和感を覚えられたのではないでしょうか?

「なぜ選手を信頼したのかって?。。。そりゃ勝ち続けるためでしょ?」

っと思われたと思います。

プロチームの監督として、与えられた職責を考えれば勝つことは当然のことです。

しかし、サムライジャパンを見ていると、栗山監督は勝つことだけでなく、次の3つのミッションを考えておられたのではないでしょうか?

・勝負に勝って、世界一になること
・未来の野球界、選手の成長に繋げること。
・野球ファンだけでなく、それ以外の人達にも野球を楽しんでもらうこと。

そのための戦略として、以下のふたつを考えていたと思います。

新たな市場の開拓
・それができる新しい素材(選手)を創ること

勝つことがだけが目的であれば、村上選手を起用し続けることなどしないはずです。

そのための戦術として、「学習マネジメント」を実践している選手を選んだ。

・選手自ら成長に繋がる学習をして
・分析して、実践して
・それを体系化している

特に、大谷選手やダルビッシュ選手が、自分の「学習マネジメント」を若い選手に伝えた功績は大きかったと思います。

栗山監督が選手を信頼した理由は、未来の野球界と選手の成長を促すために「学習マネジメント」を若い選手に学んで貰うためだったのではないでしょうか?

つまりイノベーションが目的だったのではないか?っと勝手に思っています。

次は、次はロジラテ思考のサードステップ How「学習マネジメント」の醸成法についてお話しします。

3.How 「学習マネジメント」の醸成

結論はもう既にお話ししてしまいました。

大谷選手やダルビッシュ選手のように、リーダー自ら「学習マネジメント」の実践者になる以外ありません。

何か問題に直面したら、メンバー全員で以下のようにWhatからHowを繰り返して解決すべき問題を見つけ出し、共に学習し、実践し、体系化して成果を上げることです。

①What(現状)   何が起こったのか?
②Why   (仮説)  何故それが起こったのか?
       (課題)  解決すべき問題は何か?
③How(戦術)     課題を解決するために何をすればいいのか?

このWhatからHowを元にメンバーとコミュニケーションすることで、「学習マネジメント」が醸成されていきます。

3.How 「学習マネジメント」促進するコミュニケーション

読者も気づかれた方がいらっしゃると思いますが、栗山監督のコミュニケーションの取り方には、興味深い点が幾つかありました。

特に目についたのは、ベンチでの選手とのコミュニケーションです。

選手と横に並んで同じ方向を見つめながら会話し、ときおり選手の顔を見て確認し合う。

話が終わると、今度は選手の正面に立ち、目を見て労いの言葉を交わしていました。

この栗山監督のコミュニケーションは、3つ重要な要素が入っていました。

一つ目は、相手と目指す姿を共有すること。
二つ目は、相手の話を聴き切ること。
三つ目は、相手を労い称えること。

「学習マネジメント」でメンバーの成長を促しながら成果をあげるためにはWhatからWhyで学習し、質の高いコミュニケーションを図っていくことです。

サムライジャパンから学んだことが沢山ありましたが、皆さんはいかがお感じだったでしょうか?

ご意見伺えると嬉しいです。

【最後に】
この記事は、全ての物事をWhat~Howに分解するロジラテ思考で書いています。ご興味ありましたら、是非ロジラテ マネジメント マガジンお読み下さい。







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