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ロジラテ思考の時間節約術「今日やる仕事は即実行、明日の仕事に手を付けない」 #B02

前回の記事では、DeepWorkに掛ける時間を増やして、クリエイティブやイノベーションに繋がる仕事を増やす意味についてお話してきました。

しかし「さぁ DeepWorkを増やして成果をあげるぞ!」と決意しても、そこに掛ける時間がなければ、簡単にビジネススタイルを変えることはできません。

今日はワークスタイルを見直してDeepWorkの時間を作る方法を5つご紹介したいと思います。これは全て私自身が実践してきたことで、どんな成果が上がったのかも後ほど別の記事でお話していきたいと思いますので、よろしくお付き合い下さい。

【DeepWorkの時間を作る5つの方法】

1.今日やる仕事は即実行、明日の仕事に手を付けない
2.横入りの仕事は、以下の3つの調整をしてから考える
  ⇒ まず断る。だめなら ⇒ 納期調整する ⇒ メンバーに振分ける
3.メンバーの報告は、ロジラテ方式に統一して、スピーディーに共有する
4.CCメールは読まない、送らせない
5.聞くだけの会議は出席しない。アジェンダのない会議は出席しない

最初に述べておきますが、この5つを実践するには結構な覚悟が必要です。しかしDeepWorkを増やして成果をあげるためには、ここから変えていかねばならないということを理解してください。

             *

1.今日やる仕事は即実行、明日の仕事に手を付けない

新入社員の頃、先輩から言われてきたことがあります。
「飯田君。常に先を考えて仕事をしなさい」と。。。

私は、愚直なまでにこの言葉を信じて何十年と実践してきました。その結果、毎日遅くまで残業し、管理職になったときも、メンバーに同じような指導してきました。

「あっ! ひょっとしたら明日の打ち合わせで、こういう質問がくるかもしれないからこの資料を作っておこう!」とか。。

「部長に指示されたこの仕事。裏を考えて今のうちに2案目の見積もりを作っておこう」

というように、明日の仕事を先回りして資料を作っていました。結果はどうだったか?

翌日になったら状況が変わって、昨夜作った資料は何の役にも立たなかったという間抜けな話です。

2.今日の仕事をやり切る。他の仕事は細分化して納期をつければ、ムダな仕事はなくなる

例えば来週の会議のために、一週間前から「コンセプト」、「根回し」、「データ分析」、「グラフ作り」、「文章構成」を細分化し、各々納期をつけてToDoリストに展開します。

それが出来れば、「今日の仕事」は「今日の納期の仕事」だけをやる。つまり、カンバン方式でこなしていきます。
※横入りの仕事は、次の記事で説明します

それともう一つ管理職がやるべきことがあります。それはToDoリストを常に俯瞰して、「進捗管理」とメンバーに振り分けた仕事の「品質管理」と「納期管理」です。

これを実行できるToDoリストにはちょっとした工夫が必要です。一つの大きな仕事に対して、ロジックツリーのように関連する仕事に納期をつけてぶら下げられるようにします。

後は朝出社したときにタスクを納期順に並べ替え、今日やる仕事だけに集中するのです。

このビジネススタイルに変えてから私自身は殆ど残業がなくり、メンバーの負荷の状態が見えるので、頻繁にタスクの再配置を行ってメンバーがDeepWorkに集中できる時間を増やせるように心がけていました。

その結果はどうだったのか?先に結論だけ申し上げると、未発見のマーケットが見つかり売上げが三倍に伸びました。これについては、後の方の記事でお話したいと思います。

明日は、メンバーから上がってくる報告を、ロジラテ思考で簡単に纏められるフォーマットをお話しようと思います。

余談ですが、私のToDoリストはExcelとVBAで作った自作のものです。非常に便利なもので、いずれお見せしようと思っています。

※ロジラテ思考とは、ロジカル思考(垂直思考)+ラテラル思考(水平思考)を組み合わせた思考法。詳細は「ロジカル思考の罠。『ロジラテ』思考で成果をあげる行動論 #A05|飯田利男|note」をご参照ください。

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