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【教育】心のコップを上向きに。

 実は昔から「素直さ」なんて美徳でもなんでもないだろうと思っていました。私は「素直さ」の重要性に、納得できていなかったんです。でもね、

いまは、教育の現場でいかに「素直さ」が大切か本当に実感しています。

 毎年多くの生徒を見ていると、いろいろな面で大きく成長する生徒と、あまり成長しない生徒がいます。言い換えると、伸びる人、伸びない人とも言えます。そこは、いったいなにが違うのだろうと思っていました。

ありきたりですが、それはやっぱり「素直さ」なんだと思います。

やっぱり、いろいろな面で成長できる人、伸びる人は、「素直」な面が共通してあります。

なぜ素直だと成長するのか?

それはアドバイスをもらった時に、素直な人は一度素直に受け入れているからです。自分の考えとは違う意見ややり方を、一度受け止めてみて、そのアドバスを一度だけでも実践してみたりするからです。ただそれだけです。

素直ではない人は、自分がもらったアドバイスを、「違うな」と思ったら全く聞けないんですよね。そうすると、結局自分の考えの範囲から出ることができないんです。自分の幅を広げることができないんです。

素直に聞ける人は、すべて言われたとおりに信じるわけではなく「そういう考え方もあるのかもしれないな、一度考えてみよう」と一回受け取ってみるんです。そして「とりあえず一度試してみたり」して、新しい方法にチャレンジするので、自分の考えの範囲を広げ、行動を広げてみたりできるんです。だから成長することができるのだと思います。

つまり「素直」な人は、相手の意見を受け止める(受け入れる)ことができる人だと言えます。いろいろなアドバイスをもらった時、それを実践して力に変えることができる人とも言えます。

他にも、素直な人は、物事を素直に受け取るので、当たり前のことでも感動できるようになったり、当たり前のことに感謝できるようになることが多いです。例えば☆誰かが笑顔で話してくれた→うれしいな→ありがたいな→幸せだな。 なんて感じで、物事を良い面を「素直」に受け取ることができたりもします。

だから「心のコップを上向きに」なんてよく言われたりしています。

心のコップが上を向いていれば、周りから注いでもらった水がどんどんたまっていくことができる。でも心のコップが上を向いていなければ、どんなに周りから水を注いでもらっても、水はたまることはない。素直さって大切なんですよね。


ではここからが本題です。笑

「素直さ」っていいことだらけですが、

いったいどうしたら「素直さ」を身につけることができるのでしょうか?

非常に難しいです。笑

これは性格を変えることに近いので、本当に難しいと感じています。

でも、私もすごく頑固で、人の意見を受け入れないのですが、やはり心の姿勢を変えることで、本当に少しづつですが、「素直」に聞けるようになってきました。自分とは異なる、相手の意見を「受け入れる」のは非常に難しいです。でも「いったん受け取る」のは努力すればできます。

相手を100%信じる必要も、自分の考えを変える必要もありません。ただ「なるほど、そういう考え方もあるんだな。」「そういう風にみられることもあるんだな。」「そんな観点もあるんだな。」など、相手の意見を否定しないで、いったん受け取ること。

それが「素直さ」の始まりだと考えます。

生徒には、「素直さって色々な面で得になるんだよ」なんて言いながら、「相手の考えを否定しないで、いったん聞こう」「いったん受け取ろう」なんて言い続けています。

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