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日本人芸術家に届け。12月締切助成型アーティスト•イン•レジデンス6選!

こんにちは、BEARです。
最近は全くコンペや機会をものにする事ができず、天気も暗く雨の多いヨーロッパの冬に突入し、苦しい時期を送っております。しかし、下を向いてばかりでも仕方がないので、次なる機会に向けて情報を収集しています。

そこで今回は、世界的に見るとコロナによる移動が自由になりつつある中、その状況に呼応するように世界中のアート機関が活発に募集をかけているアーティスト•イン•レジデンス、所謂、滞在制作プログラム(以下AiR)の中から、おすすめ6選を紹介します。

自費参加も少なくないAiRですが、世界にはアーティストを環境だけでなく経済的にもバックアップしてくれるAiRプログラムも多く存在します。滞在費や制作費、旅費、給与等を助成してくれるAiRプログラムにフォーカスして紹介していきます。

SOCRATES Sculpture Park

締切:2022年12月4日
ジャンル:インスタレーション / スカルプチャー
助成:$2,000 / 制作費$8,000 (約28万円/ 112万円 *為替レートによって変動) / アトリエ / 宿泊施設
期間:3ヶ月
条件:屋外展示, テーマ>トランスフォーメーション
申請料:なし
必要書類:CV / ポートフォリオ / 企画書 / 応募書類
国:ロングアイランド, アメリカ

2023年のソクラテスフェローシップ&展示プログラムは、2023年秋のグループ展で公開作品を発表することを目的に、「トランスフォーメーション」というアイデアに焦点を当てた提案書を募集します。
トランスフォーメーション。ここでは形や外観が変化すること、または物や人の外見や性格が完全に変わることを指します。自然界では、種から植物への変身や、幼虫から蝶への変身は、変身がいかに良いもので、必要で、美しいプロセスであるかを象徴していると考えられています。しかし、変身は厄介なものでもあり、痛みを伴うものでもあります。なぜそれが必要なのか、それがなければどうなるのか、成功のための重要な要素は何なのかを考え、慎重に計画する必要があります。トランスフォーメーションはまた、どのような状況においても、変化する状況に対処するために何が必要であるかを問うかもしれません。

ソクラテススカルプチャーパークでは、現在進行中でトランスフォーメーションの真っ只中なのです。廃墟となった埋立地は、文化的な空間、コミュニティパーク、アーティストのためのユニークな環境となりましたが、長期的な視点でのサスティナビリティは、ジェントリフィケーションや気候危機などの影響によって脅かされつつあります。
あなたにとって、トランスフォーメーションとは何であるのでしょうか。


Mayenne Culture | Landscapes and Companies

締切:2022年12月5日
ジャンル:デジタル / サウンド / 舞台 / 演劇 / 映像 / パフォーマンス / インスタレーション 
助成:€8,000 / 制作予算€17,000 (約112万円/ 246万円 *為替レートによって変動) / アトリエ / 宿泊施設
期間:5ヶ月
条件:テーマ>Landscapes and companies、
申請料:なし
必要書類:CV / ポートフォリオ / 企画書
国:ラヴァル, フランス

1973年に創設された「Les Nuits de la Mayenne」フェスティバルは、県内200以上の市町村で開催され、創設以来約26万人の観客を動員し、約7,500人のアーティストを迎えてきました。50年の歴史の中で、このフェスティバルはマイエンヌの文化的発展に大きく貢献し、その影響力を高めてきました。そのため、このフェスティバルは、最も古い国内イベントのひとつであり、現在では、この地域の夏祭りの風景と切り離せないものとなっています。マイエンヌ文化庁とマイエンヌ公文書館は、ヴィジュアルアート分野のアーティストにクリエイティブ・レジデンスを提供します。
マイエンヌ文化庁とDepartmental Archivesの協力のもと、フェスティバル会場間の対話の探求を構成するものを強調することを目的としています。
フェスティバル:選定された各場所性と、プログラムの主旨に沿って選ばれた作品の間の対話の探求を目指します。この探究は、多様な作品のタイプ、場所性から様々なリファレンスに向けられ、古典の偉大な脚本やより現代的な作家の形式を問うものです。この演劇の遺産の探究は、私たちの現在を問うための口実となります。この継続的な対話はまたサーカス、ダンス、クラシック音楽、現代音楽、大道芸など、他の美学を呼び起こす形式への芸術的考察にもつながります。


West Cork Arts Centre

締切:2022年12月7日
ジャンル:デジタル / サウンド / ペインティング / ドローイング / グラフィック / 写真 / 映像 / パフォーマンス / インスタレーション / スカルプチャー
助成:€1,400/月 (約20万円 *為替レートによって変動) / 旅費 / アトリエ / 宿泊施設
期間:2ヶ月 7/22~9/16
条件:なし
申請料:なし
必要書類:CV / ポートフォリオ / アーティストステートメント / 企画書
国:スキバリーン, アイルランド

2023年7月22日から9月16日までの8週間のレジデンス期間に参加するアーティストを募集します。レジデンス期間は、Skibbereen Arts Festival 2023(2023年7月28日〜8月5日)と同時期に開催されます。


Elizabeth Murray Artist Residency

締切:2022年12月15日
ジャンル:デジタル / サウンド / ペインティング / ドローイング / グラフィック / 写真 / 映像 / パフォーマンス / インスタレーション / スカルプチャー
助成:€500 (約7.2万円 *為替レートによって変動) / アトリエ / 宿泊施設
期間:2週間
条件:なし
申請料:$25
必要書類:CV / ポートフォリオ / モチベーションレター / アーティストステートメント
国:トロイ, アメリカ

Elizabeth Murray Artist Residency (EMAR) プログラムは、ワシントン郡にある77エーカーの牧歌的な農場で、多様な新進・ベテランアーティストに、芸術制作と対話に没頭できる、支援的で生産的、かつ共同的な雰囲気を提供するために設計されています。夏のレジデンスは5週間で、個人のアーティストには2週間と4週間、家族には1週間のレジデンスが提供されます。
このレジデンスプログラムは、アーティストがリスクを取って、他のレジデントやアートプロフェッショナルと有意義な対話をしながら、主にビジュアルアートや文芸など多くのアートフォームにわたって新しい現代作品を開発する機会を創出することを目的としています。私たちの目標は、多様性、公平性、アクセシビリティ、インクルージョンに積極的に取り組み、今日の豊かな文化環境を反映したプログラムを構築しようと努力しながら、新進アーティストや親としての顔をもつアーティストの重要なニーズに応えるレジデンスプログラムを創り出すことです。

Darmstädter Tage der Fotografie

締切:2022年12月15日
ジャンル:デジタル / 写真 / 映像 / インスタレーション 
助成:€1,500/月 (約22万円 *為替レートによって変動) / アトリエ / 宿泊施設
期間:8週間 2023年3月6日~5月9日
条件:テーマ>ティルト&シフト
申請料:なし
必要書類:CV / ポートフォリオ / アーティストステートメント / モチベーションレター / 企画書
国:ダルムシュタッド, ドイツ

「12. Darmstadt Days of Photography」の開催に際し、本映画祭の主催者と「Kultur eines Digitalstadt eV」協会は、国際的なアーティストに対して、ダルムシュタットのRosenhöheにあるスタジオビルでの3ヶ月間のアーティストレジデンスの機会を提供します(2022年12月15日まで)。今年のテーマ「12. Darmstadt Days of Photography」に沿って、アーティストが「実験」を行い、アートプロジェクトの完成または発展を目指すレジデンスであることが条件です。

MAXHAUS Künstlerhaus Nordhalben

締切:2022年12月31日
ジャンル:デジタル / サウンド / ペインティング / ドローイング / グラフィック / 写真 / 映像 / パフォーマンス / インスタレーション / スカルプチャー
助成:€600 (約8.6万円 *為替レートによって変動) / アトリエ / 宿泊施設
条件:1982~2004年生まれ
期間:1ヶ月
申請料:なし
必要書類:CV / ポートフォリオ
国:ノルトハルベン, ドイツ

MAXHAUS Künstlerhaus Nordhalbenは、若い現代美術の振興と同時に、この地域のさまざまな文化に現在の活力を与えるという目標を掲げています。
この目標を推進するために、MAXHAUS Künstlerhaus Nordhalbenでの滞在を伴う助成金を提供しています。この助成プログラムは4週間で構成されています。本助成プログラムは2023年5月から10月の間で実施されます。


最後に

どうしても助成型のAiRプログラムは人気が高く競争率も高いことが多いですが、その分、充実した制作環境は保証されているとも言えます。また、アーティストとしての経歴にも華を添えてくれる要素のひとつでもありますので一人でも多くの日本人アーティストの方たちに届くと良いなと思います。

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