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日曜の朝、急に冬が来なすった

2023.11.12(日) Winter is coming


どんよりとした曇り空。
今にも雨が降りそうだけど降らない。
風がシンと冷たく、基本的な冬空という感じがする。
北の町ではもう雪が降り積もっていることだろう。

床暖房を入れた。
これは人間たちにためではなく猫のためである。
私はまだまだそんなに凍えているわけではないが、猫が縮こまっていたので可哀想になりスイッチオン。
いつの頃からか、我が家の光熱費は猫が半分以上占めている(たぶん)
世界は生きるか死ぬかの瀬戸際であるのに、能天気なことである。

夫が「昼めし、なんかあったかいもん食べに行こう」と誘ってきたので、
一緒に出かける。
こんなに冷え込んでいるんだから観光客も少ないだろうとふんで、梅田周辺をウロウロしていたが、寒さくらいで観光客が減るわけがないというのを身にしみて感じた。そりゃそうだな、予定を組んであるのを寒いからという理由でキャンセルするわけないもんな。
行列ができてないところという条件で探して、お粥の店『粥餐庁』に入る。
少し汗ばむくらい身体が熱くなった。

街を歩いているとまだ半袖姿の方もちらほらいた。そうかと思えばダウンジャケットを着ている方もいた。ほんと肌感覚っていうのはそれぞれだ。
途中で、カップルで歩いていた外国の観光客の方にヨドバシカメラの場所を聞かれて教えた。そのカップル、二人とも半袖のTシャツ姿だった。
「寒くないですか?」って聞いたら「このくらい全然平気だよ」って大笑いしてらした。「風邪ひかないでね」と言って別れた。
外国の方って周りの状況に合わせて自分の行動を決めるってことがないから羨ましい。
日本人は、やっぱり周りの目を気にしてしまう。
「自分だけこんな格好してたら変だと思われるかしら?」とかね。
自分が「こうしたい」というより、周りから「こう見られたい」の感覚が強いのかなぁ。まぁ、それもいい意味で捕らえれば『日本人は行儀がいい』ってことにつながるから悪いことばかりじゃないけど。

お昼ごはんから帰ってきてソファに座ってぼんやり外を見てたら、知らない鳥たちがざっと数えて20~30羽、綺麗にまとまってビルとビルの間を南から北に向かって飛んで行った。
渡り鳥だな。
カラスや鳩にはそんなこと思わないけど、こういう渡り鳥などを見ると「頑張って目的地まで行きなさいよ」って母親のような気持ちになる。
そしてこの鳥たちが飛ぶってことは、ここも着実に冬に向かって進んでるんだなと思った。
特に何が特別なことがなくても、何となくのんびりと渡り鳥を見て幸せを感じる日曜日の午後だった。

よし、冬が来る!

読んでいただきありがとうございます。 書くこと、読むこと、考えること... これからも精進します。