上海でゴミの分別が法律化されます、ビジネスチャンスあるかも!
↑「君はなんのゴミですか?」
上海でこう聞かれるかもしれません、でも「あ!?」とか言ってはいけません。これビジネスチャンスに溢れてますから!
上海のゴミ分別がWeiboで話題になっています。
日本のメディアにも報道されましたが、7月1日から「上海市生活ゴミ管理条例」が正式に実施されます。上海でゴミ分別は法規制の時代に突入するのです。
北京も上海もすでに数年前からゴミ分別の呼びかけがされトライヤルが行われてきましたが、法律条例レベルではこれが初めてです。現在分別されている種類は「湿ゴミ(中国語的に濡れたゴミと理解してもいい)」「乾ゴミ(中国語的に乾燥してるゴミと理解してもいい)」「リサイクル可能ゴミ」「有害ゴミ」「粗大ゴミ」「内装ゴミ」「電子廃棄物」の七種類です。
なかでも日常生活に緊密に関わるのが「湿ゴミ」「乾ゴミ」「リサイクル可能ゴミ」「有害ゴミ」の四種類。湿ってるか乾いてるかってどんな区別や笑
分別方法などについては、上海市の友好都市である横浜市の基準を参考にしたらしいです。ただ日本では長年実施されていて当たり前と認識されているのとは違って、中国ではゴミの分別のやり方については慣れていません。
さらにネーミングの方法がおかしく、必ずしもゴミの物理的な状態と一致しないため、余計に分別の難度を上げました。
そのため混乱を防ぐために政府が住宅地にゴミ分別を手伝うボランティアを設置しました。(最初の写真みたいな感じ)だいたいおばさんで、ゴミ出し場に来る人に声を掛けます。
そう、タイトルに書かれたように日本語訳すると「君は何のゴミ?」と声がけしてきます。上海のネットユーザーはこれをギャグで「灵魂的拷问」(入魂の質問)と呼んでいます笑
↑おばちゃんが質問してくるのをネタにした画像がそこら中に
分別方法についても解説が作られました。
カラオケ風に説明してます。内容は「濡れたティッシュはいくら濡れても乾ゴミ、ヒマワリの種の皮はどんだけ乾いても湿ゴミ」と。
市民からの分別の詳細な説明もあります。
豚が食べられるものが「湿ゴミ」
豚も食べないものが「乾ゴミ」
豚が食べたら死んでしまうものは「有害ゴミ」
再生して売って豚を買えるものは「リサイクル可能ゴミ」
ゴミを捨てる時、豚を連想しよう というもの笑
冗談はさておき、分別もしたことないのにすごく細かい指示でみんなが困っているそうです。
例えば今の季節に中国人がよく食べるザリガニについて
丸ごとのザリガニが「湿ゴミ」で、頭だけ、皮だけだと「乾ゴミ」になり、ザリガニの肉は「湿ゴミ」になります。複雑
他にも、タピオカミルクティーを全部飲み干さない場合、捨てるには困るかも議論が。
まずはミルクティーを下水に捨てる。そして、タピオカは「湿ゴミ」で、コップは「乾ゴミ」です。ふたや一部紙のストローを使う店のものであればこの部分は「リサイクル可能ゴミ」になります。
今まで分別したことない彼らにこれはタフです。「捨てることが面倒くさいからもう飲まないよ」とタピオカ卒業宣言もネットで見かけます。
あまりにもわからない人が多くて、お金出しますからだれかやってくれ!という声もありました。
これに対していろんなサービスが現れました。Wechatで調べたらすでにこんなにあります。
誰かが「元カレ」を入力したら、ゴミではないが有害の可能性もあるってw
ゴミの分別によって、新たな市場が誕生です。
経済日報の記事では、これから一年間に200億元から300億元の市場規模になり、全国に普及した場合、10年以内に2000億元から3000億元になるそうです。
早速分別対応のゴミ箱がめちゃめちゃ売れてるという情報が出てました。
分別の先輩日本は中国からリスペクト受けてますね。そしてこの分野はビジネスチャンスに溢れてそうです。日本での知見を活かして一緒に中国ゴミ分別ビジネスに参加しましょう!
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(参考資料)
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