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最近noteを書いてへん理由
ひと言でいうと、書こうと思えばいくらでもかけてしまうからなんですね。それだけ私自身、人生の蓄積ができたというか、素直に言えば歳をとったということになるのでしょう。書くことの訓練は自分でもしてますから、雑文なら(商業的価値や芸術的価値は別にして)いくらでもかけます。もし、これから新しい活動を一切停止して、思い出だけをひたすら書いて死ねと言われれば、多分できます。いや、多分できないでしょうけど。
0421. つり革につかまって印をつけながら本を読んでいたら、
視界の隅に菜の花色のフリルブラウスが入ってきた。目線が少しだけそちらへ奪われる。隣に並んだ彼女はポケットから何かを取り出しているところだった。
AirPodsのケースだ。
それを彼女はパカっと開いて右手の人差し指と親指でつまむやいなや、口の中にポイっと放り込んだ。
え? どういうことなんだろう? しかし、イヤホンというものはひとつだけじゃない。もうひとつも口に入れるのかな。すると彼女は、同じ
0731. 多分、高校生くらいだろうなあ、
という女の子が、外なのにマスクをつけて、信号待ちをする私の2mくらい前をのろのろと横切っていった。そのトロさは異様だった。そもそも真っ直ぐ歩けていない。熱中症のたぐいか、あるいは新コロか。目の焦点も定まっていないように見えた。心配なので行く先を目線で追うと、その前方で彼女を待ち構えている人がいた。彼女の母親だろう。娘の方がある程度近づいたのを確認すると、母親は歩き出してしまう。かと思うと、母親はす
もっとみる日付不明の日記, ep.6
「私のこと誰だと思っています?」と現実で言ってしまった。「私を誰だと思っている!」というのは、不当な扱いを受けたと感じた者が横柄に言い返す際の決まり文句として知られているが、測らずもこの文を発話してしまった出来事があった。自分でも驚いてしまった。
バイト先では、体温チェックみたいなのを毎回させられる。型落ちのiPadに内蔵されたアプリにタイムカードを押すタイミングで毎回打ち込んでいく。このアプ
1213. 昼過ぎ、カラオケに入った
昼過ぎ、カラオケに入った。受付の店員は、大学生っぽい、若い男。顔は磁石というお笑いコンビの眼鏡をかけている方に似ている。フリータイムにするか、3時間くらいにするか、受付のところで少し考えていると、奥の廊下からマダムっぽい高齢者女性が現れ、「コーヒーは? ねえ、コーヒー飲みたいの」と少し離れたところから、私に応対している店員に呼びかけた。質問の内容が曖昧なのと、私への対応に集中していることもあって
もっとみる日付不明の日記, ep.5
AT A STARBUCKS COFFEE
約1年半ぶりにキャラメルフラペチーノを注文した。「トールサイズで」と告げたあと、愛想のいい店員さんに「フタなしでもよろしいでしょうか」と聞かれた。今までにない質問。ああ、プラスチック削減の一環ね。最近じゃストローは紙だし。まあ、いいでしょう。ということで「はい」とこたえた。
席に着いて待っていたところ、思ったよりも早く出来上がりを告げられた。立ち上
日付不明の日記, ep.4
帰り道、自転車に乗りながら。マスクをつけていて、鼻が唾の乾いた臭いを感じとる。そんなにしゃべっていたのかと思う。この臭さは私の饒舌に対する揺るがない証拠だ。よほど楽しい時間を過ごしたのだろう。しかし、奇妙なことだが、私は今日、誰とも会わなかった。
日付不明の日記, ep.3
馬場ふみかさんがインスタのストーリーで水辺の写真をあげていた。それが撮られた場所は、私が住んでいるところから自転車で30分くらいのところだった。水面と堤防のコンクリくらいしか写っていなかったが、遠くに小さく見える建造物の形で確信した。
こう言ってしまうと、後出しジャンケンぽくなってしまうが、同じ日、私はなんとなくその水辺まで行こうかなと思っていた。これは、正確には「行こう」「行かなくちゃ」ある
日付不明の日記, ep.2
なぜか美容院。いつもの美容室ではない。広い部屋の中央で、歯科医院にあるような椅子に座らせられて、私は髪を切られている。その最中に、そういえば自分は7日前に髪を切ったばかりなのに、なぜ今またここで切られているのだろう、と思った。どうやら、私が美容院にいるのは自分の意志ではないらしい。
それでまたお金を取られては納得がいかないので、7日前に切ったばかりなのに、なぜ自分を美容院に来させたか、というよ
May. 28, 2021
残高が心配になってきたので、Uのデリバリーを始めたのだが、先週、坂道で急ブレーキをかけたときに前転してしまい、怪我をしてしまった。受け身はとれたとはいえ、擦り傷は少なくとも3か所、右手親指に痛みが残った。医療費的な観点から、できれば病院にはいきたくないので、一週間放置しておいたが、なかなか右手の痛みが引かなかったので、仕方なくレントゲンを撮って医者に診てもらった。結果としては、明白な骨折はみられな
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