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鬱病のうた【短歌・俳句】

 死を忌む人に
 以下の歌は、句は読めない


 転べば
 立ち上がることも
 無い体

 人生を
 やり直したいと
 本あさ

 「明日死ぬとしたら
 今日は何したい?」
 何も無いとは
 言えないままで

 安楽死は
 こんな感じかと
 天井を見つめる
 午前四時半

 秋風に
 吹かれ無になる
 体かな

 楽しさとは
 一体、何なのでせうかと
 問うて秋風吹く我がこみち

 飲んでやっと
 落ち着く思考と心と

 布団へ横になっても
 落ち着かない

 天井を
 見つめる両目
 つむれない

 カフェインをって
 起きたい気持ちと
 寝たい気持ちが混ざる夜中の身

 「死にたい」に
 伏字の丸が
 付く世とは
 死をむことが
 蔓延はびこりし世は

 無気力の
 体引きずり
 泣く僕の
 声聞く人は
 どこにもいない

 死を愛せよと
 うたえば「牢獄」行きか

 死にたいと言えば
 頓服が飲める

 「死」の文字が
 禁句となったら世も末だ



 厭世、虚無、死、絶望、自己破壊などなど、それらネガティブを愛すること、認めること、受け入れることを、僕は僕に求める。それでもいいんだと、最後まで感じ切る、酔いしれる。普通の人とは相容れないかもしれないが、僕は僕の生活を営む。たぶん僕は僕自身を、助けたいとは思っていない。今の社会で助かりたいとも思っていない。ただ自分を表現することで、心を安定させることはできる。だから、僕の好きな物を表現させて欲しい。ありがとう。

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