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オランダ&ベルギー旅日記(4) アントワープ・旅のトラブル列車編

2日目(7/8)が始まるのだが、North Sea Jazzの開場は2時半。
すでにロッテルダムで見学するところはないので、それまでの時間を有効活用するため、午前中ベルギーのアントワープに行くことにした。
ベルギー第二の都市で、フランダースの犬の街として知られる。


アントワープ訪問

さすがにロッテルダムの駅に着くと土曜日と言うこともあり、バカンス客で混雑していた。
そして列車で揺られること、1時間あまり、国境を越えてベルギーのアントワープ到着した。
9時11分、ロッテルダム発の各駅停車に乗り10時16分にはアントワープに到着した。

アントワープ駅

さて、アントワープであるが、25年ほど前仕事で2度ほど訪れたことがあった。
ただ、その時は昼間は仕事先に詰めていて、夜仕事関係者と食事に行く程度で、観光的なものは一切していなかった。
そこでこれを機会にアントワープの有名な観光地を訪れることにした。

その場所は、聖母大聖堂。
世界遺産として知られる。

アントワープの駅から徒歩15分ほどの場所にある。
今回は久しぶりにアントワープの地を訪れたので、しっかりと散歩しながら街並みを楽しみつつ目的地に向かった。
そして、しばらくすると聖母大聖堂の雄大な建物が姿を現す。

聖母大聖堂

フルン広場のすぐ隣に建つアントワープ聖母大聖堂は、170年もの歳月をかけて造られたゴシック様式の教会だ。高さ123mの鐘楼が特徴で、街のランドマーク的存在となっていて、日本では名作アニメ「フランダースの犬」の舞台となったことで著名。

入場料を払い中にも入れる

帰りは地下鉄でアントワープ中央駅に向かい、そこからロッテルダムに戻ることにした。

そして列車トラブル

そして12時44分発列車に乗りロッテルダムに向かうのだが、ここで思わぬトラブルに遭遇する。
突然止まるはずのない田舎の駅で列車が止まり停車し、社内がざわざわと騒然とし始める。
駅のアナウンスが流れるのだが、オランダ語なのかドイツ語なのか英語なのか正直って何を言ってるのか聞き取れないが、謝罪しているのは確かだ。

突然停車して動かない列車

どうも車両故障で、電車はここで止まってしまうようである。止まった駅は滅多に列車が止まらないような田舎の駅でしばらく電車も来ないようだ。復旧のめどが立たないようである。
駅の前は閑散として人っこ一人おらず、バスやタクシーといった公共機関もないようである。

何もない駅前
途方に暮れる

Noorderkempen という駅でまだ ベルギーのようだ。この時、時間は13時20分。
イベントの会場は14時半、そしてぜひ見たいと思っていたSnarky Puppyのライブが16時半から。
電車は動く気配もなく、また別の電車が来る気配もない。乗客たちは携帯で家族にでも連絡してるのだろうか、タクシーを呼んでるのか、彼等も地元民ではなく旅行者なので、皆困惑している。

色々と考えネット検索して、自分が撮った手段は、Uber で車を呼ぶことである。といっても、人っ子1人いない駅でUberにアクセスしたものこの駅に着くまでに2時間半かかると言うような回答であった。
徒歩で行くとロッテルダムまでは15時間と途方もない距離でLIVEも終わる。

そして何度かUberをトライして、アントワープから30分ほどでここに到着できる車にアクセスすることができた。
まぁ、お金はそこそこの金額であるが、せっかく遠くまで来たのに、ライブを見逃し、ここで下手したら夜まで過ごすよりはよかろう。

待っていると、ほどなくして、黒人の運転手が運転する車がやってきた。
彼は、ソマリアからの移民だと言う。
Uberで提示の金額とは別の見積もりを言い始めたので白タクかとも勘繰る。
また、わけのわからない言語で、知り合いに電話をしまくる。
多分、列車難民が溢れかえるので、いい商売かと目論み、仲間を呼んでいるのかもしれない。

ソマリアから来たドライバー

そして話を聞くと移民でオランダにやってきてから、ベルギーに移住して、今は運転手をやっているようだ。
自分は旅先でタクシーに乗るとドライバーと話すようにしてるが、大概は移民であるが、同じストレンジャー同士で話は弾む。
中国人かと聞かれたので、日本から来たと答えた。
そうこう話してるうちに、1時間ほどでロッテルダムに到着した。
開場時間は過ぎていたが、ライブの開始にはギリギリ間に合った。

さて、ここで教訓である。
ヨーロッパの列車はよく止まってしまうというのは、事前に家族からも聞いていたが、まさか自分の身にこんなことが起こるとは想像だにしなかった。

仮にライブで急いでいなくても、のんびり対策を練るとしても、周りに建物1つなく泊まれるようなホテルもなかった。
自分は何とかあの場を抜け出したが、多くの旅行者はまだあの駅に残っていたのでその後どうなったのであろうか?

今回アントワープまでのちょっとしたショートトリップだったので油断して、モバイルバッテリー
もっていくのを忘れてしまった。
列車のトラブルが起こったとき、ほとんど充電は残っておらず、もし携帯の電池が切れていたら万事休すだったろう。
とにかく充電の装備は万全にしていかなくてはならない。
それと、自分は海外への出張でUberを使い慣れてきたと言うのも良かったのかもしれない。
いずれにせよ、トラブルなんて自分に起こらないと,過信しても、海外旅行中で言葉もままならない中でのトラブルは命取りとなる。
対策を練って万全にして、旅に向き合いたい。

この続きは以下を。










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