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2019年G20大阪サミット商品提供秘話 Biceriィn×宮内庁御用達 漆器山田平安堂セットディビスコッテ

2019年G20大阪サミット。
この世界に関わる国家プロジェクトにおいて、Bicerinは各国首脳へのおもてなしの一環として特別商品の提供をさせて頂きました。

さて、このプロジェクトはG20の前年2018年夏に始まります。
G7伊勢志摩サミットで提供した焼菓子「伊勢神宮 神宮司庁御用達 芳翠園 抹茶 バーチ・ディ・ダーマ」が各国の首脳に大変好評であった実績もあり、外務省担当部局のご担当者様からお声掛け頂き、開発プロジェクトがスタートしました。

お菓子を開発するにあたり外務省より頂戴した課題として下記のものがありました。
① 開催地である大阪にちなんだ食材を使用したものであること
② 食品提供となるので、常温での保存が出来るもので、賞味期限が長いこと
③ サミットの記念品として各国首脳に配るため、日本らしい専用パッケージの開発

プロジェクトを進めるにあたり、まずは商品開発の方向性を決めることから始めました。
提供するスイーツのジャンルに関しては②の条件を満たすために「焼菓子」に絞ります。そのうえで①の条件である、大阪の名産である様々な食材のサンプルを集め、焼菓子に使用が可能なものに候補を絞ります。集められた食材はどれも大変すばらしい品質の物ばかりではありましたが、「サミット」というイベントの性質上、メインのゲストは外国の方たちとなります。そこで、海外でも「SUSHI」に次ぐ検索ランキングを持つ近年注目のWASHOKU-MENUである「EDAMAME」に注目。実は、大阪府八尾市は全国的に有名な枝豆の産地であり、国内でもブランド豆として流通している一級品。焼菓子にした際にその特徴的な風味が残るように、八尾市産の枝豆の中でも特に糖度の高い枝豆を採用。

さて、メインの食材が決まったところで、枝豆をローストしてクッキー生地に混ぜ焼き上げることで、香ばしい風味の焼菓子に仕上げます。また同時に枝豆自身の水分量を減らし、保存性を高めることに成功。常温保存で180日の賞味期限を確保いたしました。

また、この商品は、各国首脳がご宿泊されるホテルのお部屋のウェルカムスイーツとして提供されることになったため、手土産としてお持ち帰り頂けることもできるようにする必要がありました。そのためパッケージは本サミットの記念品としての側面もあり、日本の伝統工芸品であることが一つのテーマとされました。
もともと菓子箱などにも利用され、外国の方々からも人気の高い日本を代表する漆器メーカーである「宮内庁御用達 漆器 山田平安堂」様に、漆器のパッケージの製作を依頼。サミットの公式ロゴを蒔絵であしらった漆器の箱を作ることになりました。箱の色や形状などのサンプル作成など、何度も細かい打ち合わせを繰り返し、写真の物がやっと完成しました。

日本の伝統文化を詰め込んだ「山田平安堂の漆器」に、何度も試作を繰り返した「八尾市の枝豆を使ったクッキー」、そして前回のG7伊勢志摩サミットでもご好評いただいた「伊勢神宮 神宮司庁御用達 芳翠園 抹茶 バーチ・ディ・ダーマ」を組み合わせ、G20大阪サミットの公式アイテムが完成することとなり、来日頂いた各国の首脳の皆様にも大変喜んで頂くことができました。

提供結果は外務省のHPにも掲載されています。

なお本商品はこちらでお求めいただけます。
Bicerin×宮内庁御用達 漆器山田平安堂セット・ディ・ビスコッティ

2019 G20大阪サミット商品提供秘話②


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