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目の前のことだけ。             ~トラウマからの脱却~

帽子をかぶって歩いている。
会社まで片道50分。

帽子のつばがあるから歩いている時は、目の前しか見えない。
特に風のある日は深々とかぶるから、目の前のほんの1~2m
しか見えていない。

そんな中をひたすら歩いている。

なんだか、日々の暮らしと同じだ。
目の前のことで精一杯。

相変わらず、低空飛行のままだ。

どこに向かって生きているのか?
不安にもなるけど、とにかく目の前のことを一所懸命やるだけ。

歩いている時に、不意に自転車が横切ってかなりびっくりする時がある。
危ないなぁって思うけど、風がある時は仕方がない。

友人が「老後の不安について」というテーマを持ち出してくれた。
今まで老後についてまったく考えたことがなかったけど、急に怖くなり、
「私はこのままで大丈夫なのか?」
と不安に襲われた。

その友人によると、アドラー心理学では
「その時がきたら考える」
だった。

あぁ。それでいいのか。と安心でいっぱいになった。

目の前のこと。
目の前のこと。
歩いていると、気づきが起こる。


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