敏感猫

DVのサバイバー。トラウマに苦しむ日々。トラウマから脱却できるのか?を自らの心身を用い…

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DVのサバイバー。トラウマに苦しむ日々。トラウマから脱却できるのか?を自らの心身を用いて研究したいと思っている。

最近の記事

回復に向けて効果的だったこと①「取り組むと決めたこと」~トラウマからの脱却~

DVをした夫そっくりな人を買い物先で見かけたことをきっかけに起こった発作。 その日から、発作のスイッチが入ってしまい、人が怖いという感覚を自覚してしまった。 その心の崩れ方は尋常じゃなかった。 崩れていくことが、もう自分ではどうにも止められない。 つらい。 苦しい。 しんどい。 そんな日々。 生活がストップし、身体は動けなくなりずっと発作に襲われ続けた。 生きることがつらかった。 自分だけ別世界に行って、独りぼっちになった。 そんな私が、今こんなに元気でいれるのは、き

    • 気持ちが落ちそうになると思い出すようにしていること。~トラウマからの脱却~

      母の人生は壮絶だった。 その母に育てられ、影響を受けないわけがない。 私は一体何者なんだろう。 どう生きていけばいいのだろう。 自分が欠陥だらけのように思えてしまう。 ダメだ。 気持ちが落ちていく。 そんな時友人が言ってくれた言葉を思い出すようにしている。 「お母さんの影響を受けたね。お母さんなりに精いっぱい愛してくれた影響を。」 そうだ。 本当にそうだ。 母なりに愛してくれた。 あれが精一杯だったと思う。 母自身が親からの愛の記憶がまったくない状況で、子育てをし

      • ビクビクしながら構えているけど発作は起きない。~トラウマからの脱却~

        またすぐに調子を崩して発作が起きるのではないか、とビクビクした日を送っている。 調子の悪いときは、 「今日は暑いなぁ」 と思っただけで、その負荷で息苦しくなり、発作が起きていた。 だから用心深くなってしまうのも仕方ない。 発作のない一日が終わると、 「今日は無事だった」 とホッとする。 それが最近では、 「発作のない一週間だった」 と週単位になってきた。 そんな一日一日を積み重ねて 「一ヵ月無事だった」 気づけば 「二ヵ月無事だった」 と最長記録を更新している。

        • 母と私の間に距離が生まれた。        ~トラウマからの脱却~

          「あれは母の人生だったんだ」 と自覚してから、母と私の間に空間というか距離が生まれた気がしている。 少し離れたところから眺める感じ。 母の感じているもの、母の持っている傷がまるで自分のもののように感じてしまっていた。 こんなことってあるのだろうか。 あるのだ。 密着して一致していた、母の人生と自分。 二重の人生を生きてきたのかもしれない。 身体的には、別々の独立した生活をしているし、たまにしか会わない。 実際には、もう別々に生きているのに。 それなのに無意識の部分

        回復に向けて効果的だったこと①「取り組むと決めたこと」~トラウマからの脱却~

        • 気持ちが落ちそうになると思い出すようにしていること。~トラウマからの脱却~

        • ビクビクしながら構えているけど発作は起きない。~トラウマからの脱却~

        • 母と私の間に距離が生まれた。        ~トラウマからの脱却~

          回復のはじまり。              ~トラウマからの脱却~

          つらくてつらくて、とにかく目の前のことを精一杯やるだけの日々。 ふと気づくと、心の平穏が訪れていることに気づいた。 なぜ? いつから? きっとあの時からだ!! 歩いている時にふと、本当にふと、 「あれは母の人生だったんだ。母が感じてきた人生、私のじゃない」 そう思ったことが大きかった。 あの瞬間、初めて母の人生と私の人生が、切り離された気がした。 驚くほどに今までは、母の人生と私の人生が一致していて、母の感じてきたものが、まるで私が感じてきたかのように私の中に棲み

          回復のはじまり。              ~トラウマからの脱却~

          目の前のことだけ。             ~トラウマからの脱却~

          帽子をかぶって歩いている。 会社まで片道50分。 帽子のつばがあるから歩いている時は、目の前しか見えない。 特に風のある日は深々とかぶるから、目の前のほんの1~2m しか見えていない。 そんな中をひたすら歩いている。 なんだか、日々の暮らしと同じだ。 目の前のことで精一杯。 相変わらず、低空飛行のままだ。 どこに向かって生きているのか? 不安にもなるけど、とにかく目の前のことを一所懸命やるだけ。 歩いている時に、不意に自転車が横切ってかなりびっくりする時がある。

          目の前のことだけ。             ~トラウマからの脱却~

          大人ってこんな風なのかな。         ~トラウマからの脱却~

          毎朝、5歳の自分をイメージして 「ありがとう」 って自分の頭をなでている。 愛着について取り組んでから、5歳の私が、母のあの理解しがたい行動によりモヤモヤしたことを、引き受けてくれていたのだと気づいた。 それ以来、毎朝5歳の私を思い浮かべて、お礼を言うようにしてきた。 母がイライラして私を追いかけてきて太ももをつねったあの時から、私の中の何かが止まったままになっていた。 その立ち止まりが、大人の今の行動にいろいろと影響を及ぼしていたのだ。 例えば母を思わせるような心の

          大人ってこんな風なのかな。         ~トラウマからの脱却~

          がんばり屋さんの正体            ~トラウマからの脱却~

          がんばり屋さん。 そう。 私はがんばってしまう。 自分を全部捧げて、相手に尽くしてしまうところがある。 会社に尽くしてしまうところがある。 一所懸命やっているから、認められることも多く、それを美徳だと思っていた。 自分は大事な、無くてはならない存在だと その位置に行けるまで、突っ走るところがある。 、、、いや、あった。 ここのところ、母との関係に取り組んでいたから、ふと思ったことがある。 もしかしたら、ずっと母に認めてほしかったのではないか? そう思ったら気づいたの

          がんばり屋さんの正体            ~トラウマからの脱却~

          初めて母の人生と分離した。         ~トラウマからの脱却~

          カウンセリングでマインドフルネスの時間を持った。 その帰り道、ふと、本当にふと、 「お母さんはそういう人生だったんだなぁ」 って思った。 幼い頃に両親を亡くし、育ててくれた祖母を亡くし、親戚の家をたらいまわしにされた母。 身の置き場のない気持ち。 誰もこの苦しみをわかってくれない。 つらい、苦しい。 私にいつも襲ってきた気持ちは、10歳のあの母の気持ちだ。 私は母の人生と同化してしまっていたのか。 「お母さんはそういう人生だったんだなぁ」 このセリフは、初めて母の

          初めて母の人生と分離した。         ~トラウマからの脱却~

          自分はどんな人だったのかわからなくなった。~トラウマからの脱却~

          のびのびした自分ってどんなんだったんだろう。 ずっと空虚な感じが続いている。 母との関係がこんなにも影響していたのだと自覚した。 今までずっと母のフィルターを通して生きてきたと知った。 そう思うと、そもそもの自分ってどんな人間だ?と疑問が湧き上がってきた。 今までは自分の直感を信じてきた。 けれどその直感すらも、影響を受けているのかと怪しくなり、何を信じていいのかわからなくなった。 何をどう生きて行けばいいのだろう。 何も浮かんでこない。 友人に訊いてみた。 「私っ

          自分はどんな人だったのかわからなくなった。~トラウマからの脱却~

          あの時無理に母を美化して、本当の気持ちを押し込んでしまったのではないか。~トラウマからの脱却~

          よく浮かぶ光景がある。 5歳の頃に、母に怒られすごい形相で追いかけられ、太ももをつねられている光景だ。 私が母の言うことを聞かなかったのか、怒られているのである。 思い浮かべても、何の感情も湧いてこない。 平坦な映像を見ているみたい。 今、ふと思った。 「お母さん嫌い」とか「それ嫌だ」とか思わないのは、もしかしてお母さんは愛し方を知らない人だと悟ったことにより、お母さんはかわいそうな人として愛されることを諦めて。 だから太ももをつねられて痛くても、嫌だと感じることすら諦

          あの時無理に母を美化して、本当の気持ちを押し込んでしまったのではないか。~トラウマからの脱却~

          言ってもわかってくれない人。そんな人にはどう対応したらいいのだろう。~トラウマからの脱却~

          夢を見た。 夜中に何度も目覚めながら、夢の中で苦しんでいた。 過去に苦手だった人が2人出てきた。 夢の中でも私は、その人の世話を焼いていた。 その人は平気な顔で次々と私のものを奪っていく。 物、平和、空間、、、。 私の安全が崩れていく。 私はこれじゃいけないと思って、 「これはこうだよ。」 と教えようとして、相手のイライラを誘ってしまい、関係が暴発してしまった。 現実も夢の中とそっくり。 じゃああの時、私はどうしたら良かったのだろう? 目が覚めてからも悩んでしまった

          言ってもわかってくれない人。そんな人にはどう対応したらいいのだろう。~トラウマからの脱却~

          母の体験した感情をそのまま引き継いでいた。~トラウマからの脱却~

          なぜ生きているんだろう。 私は何も持っていない。 誰も信じられない。 そんな空虚感。 それを友人に話したら、 「あなたが優しいから、お母さんの傷を引き継いでしまったんだね。」 と言われた。 ほんと、その通りだと思った。 私が体験したわけではないのに、ありありと母の10歳頃の感情に手が届く。 母が幼い頃に両親を亡くし、親戚をたらいまわしにされていた頃。 窓から夜空を眺めて、亡くなった育ての祖母を想って、天涯孤独の中で泣いていたあの風景。 私があの時を生きてしまっている。

          母の体験した感情をそのまま引き継いでいた。~トラウマからの脱却~

          抜毛症と皮ふむしり症、そして爪かみ。自分なりの分析。                     ~トラウマからの脱却~

          今回の不調についていろいろ調べていたら、 「抜毛症」と「皮ふむしり症」というものを知った。 これ私だ。 まさに私。 思春期の頃から大人になっても止められなかった。 頭のてっぺんの髪を抜くこと。 足の裏の皮膚をむしること。 抜き過ぎて、頭のてっぺんに丸いハゲができて、そこから新しい短い毛が生えて田植え後の苗のような状態になり、その短い毛が気になってまた抜く、ということがエンドレスで続いていた。 いつも夜の休憩している時間帯に手が行き、次々と抜いていた。 ティッシュペー

          抜毛症と皮ふむしり症、そして爪かみ。自分なりの分析。                     ~トラウマからの脱却~

          私は一体何者なんだろう。           ~トラウマからの脱却~

          喫茶店の窓からぼーっと街路樹の葉っぱが風に揺れるのを見ていたら、なんだか心が静まり、 「あぁ、今日まで頑張って生きてきたなぁ。生まれた時から、いえお腹にいる時からすでに違和感を感じ、悲しさ絶望感を味わいつつも、明るくたくましく生きてきたなよなぁ」 とふと思った。 日差しを浴びて揺れる葉っぱが、心地よくて心の振動と共鳴しているかのようだった。 私は一体何者なんだろう。 どんな人間だったっけ。 今までの自分(明るくて社交的)と今の自分(内向的で静か)がまったくの別物のよう

          私は一体何者なんだろう。           ~トラウマからの脱却~

          今ここ、の意味。             ~トラウマからの脱却~

          「今ここ」という言葉をよく目にするようになった。 頭ではわかるような、、、。 みんな「今ここ」を生きているんじゃないの? わかるようなわからないような感じだった。 最近、母との関係で、こんなにも自分は母のことが影響していたのかと思い知ったから、すべてのことがその心の傷を通してくる感覚に思えてしまい、母の持っていた心の傷の中に私がどっぷり浸かってしまっている感になってしまっていた。 好きな人と安らぎの語らいの中にいても、 「いつかこの人とも別々の道を歩いて、私のことなんて見

          今ここ、の意味。             ~トラウマからの脱却~