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失われた時を求めてを求めてを求めて

元々海外文学からノンフィクションまで乱読するタイプの私ですが、近頃はロマン・ロランの大作「ジャン・クリストフ」「魅せられたる魂」とその他数冊を並行するという無茶苦茶な読み方をしている上に、「失われた時を求めての」6巻にまで手を付けています。当然、遅々として進まず。次から次へと読破していくときの脳のスパークを味わえていないここ最近です。

プルーストの「失われた時を求めて」には「ゲルマントの壁」なるものが存在するらしく、ゲルマント一族を中心とした貴族社会の空疎な人間関係やおしゃべりを延々と読まされるゲルマント篇は、世界最高峰の文学作品と名高い小説の大きな「壁」のようです。

私は岩波文庫版でこの大作に挑んでいますが、1~4巻までがそれぞれ面白く入り込みやすかっただけに、そして、8巻からのソドムとゴモラ篇(同性愛がテーマに入ってくるとか。)が待ちきれないばかりに!これはかなり苦しいです。ここで折れる人、相当いると思います。失われた時を求めてを求めてを求めて。どうかゲルマントを愛させて。

今日どうしたらこの壁を越えられるのかと思いプルーストを検索していると、なんとプルーストがゲルマント篇刊行まで7年もかけていたことを知って衝撃を受けました。それもそのはずですね。至るところにその時代背景やフランス語独特の表現が潜んでいたり、絵画などの文化的作品が頻出(超がつくレベルで)したり、芸が細かいというレベルではなく…。日本人の私たちが注釈まで丁寧に追って全てをしっかり理解して読むのは至難の業。プルーストはこの作品をガウディ建築の如く延々と推敲していたと言いますから、書くのに7年かかったのなら、読み込むにも7年は必要な作品なのでしょう。それでも、例え数割理解でも、一緒に時を過ごす価値があることは間違いないように思います。年内になんとか読み終わりますように…無理かな。

さて、今日はなんだか酷く疲れが抜けない土曜日で、更には歯医者で死にそうに辛い目に遭って今後の治療に不安を憶えたり、なんだか冴えない一日でございました。そんな一日をも文学や音楽は照らしてくれると格好良くキメたいところですが、実際は、風呂とジムと妄想が一番です。(笑) 

遂にプロテインだけではなく、EAAにまで手を出してしまった。これからは減量に入って筋肉増量よりも体脂肪減を目指していきたいのですが、必死につけた筋肉が溶けるのが怖くてEAAを買ってしまった…。

noteにもトレーニーがいるのか気になって調べてみましたが、殆どいらっしゃらないようですね。そらこんな文化会なところに体育会はなかなかこないか~。

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