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結婚と名前が変わるって話

私のTwitterをフォローしてくださっている方は事前に若干の予告をしていたため、なんとなく今日のテーマを理解している方もいらっしゃるかもしれません。改めて、今回のテーマはタイトルにもある通り「結婚」と「名前」となっております。あ、先に言いますが、私が結婚したわけではないです(まだ学生)

さて、本題に入る前に。ちょっと一言ご挨拶を。

精神的兄、結婚おめでとう。これからも仲良くしてね。
敬愛する兄とパートナー様の人生へ祝福を祈ってこの文章を贈ります。

本題に行きます。

まず最初に。

冒頭のあいさつでも触れた通り、私の精神的兄、ひいては友人が結婚しました。電話をしていた時に「実はね…」と教えてもらいまして、思いっきり喜びました。はしゃぎました。
兄はですねえ、その電話でもパートナーさんについて惚気ていたんですけれども(「○○(パートナーさんの名前)はめっちゃかわいいよ」って!!)、とてもパートナーさんのことが大好きなんですよね。そのことを前から知っていたし、感じてきたので、今回「結婚」と話を聞いて、嬉しくなりました。その電話の中で、兄に「結婚」のこと、それに伴った「名前」に関する事を聞いてたので、今回はそのようなことに関するnoteになります。

結婚の分析の話

私は兄の話を聞いて、結婚を勿論喜んだんですけど、それは事実なんですけど、それはただ「結婚おめでとう」という事実に対することではありませんでした。
結婚って絶対的な幸せじゃないだろって私は言いたくて。私自身は地方の田舎出身で、度々お正月とかお盆の集まりでそういう不快な話に嫌な思いをしてきたんですね。なので、いやマジで結婚が幸せとか押し付けんなよって感じではあるんですよ。結構アンチ。
でも、結婚によって形作られるメリットもあることはわかっているし、そうでなくても一つの形として大切にしている人もたくさんいらっしゃると思うのです。だから、それを否定するつもりはありません。
ただ、僕視点ではそんなに希望しないし、「絶対的幸せ」としては考えたくないなと思っています。まず大前提として。 

兄の結婚の話に戻って

兄は「結婚したけど、僕等の間はあくまで「好き」で繋がっていてある意味全然変わってないよ」と言っていて、いや、好きだわって思いました。(兄と私は元々ちょっと考え方が似ているので、元々好きなんだけれども。)兄、やっぱり貴方の考え方好きだよって。
兄は続けて「結婚って第三者に対してあるものな気がするなあ」と言っていて、それも納得出来た。私が田舎の親戚たちに不快な思いをさせられてきたように、他者の関係について下世話にも口を突っ込みたがる輩はしばしばいる。例えば「良い歳して同棲して、結婚しないの?」とか。大きなお世話なんだよ、黙れやって思うんだけど、本当にそういう人はいるんですね、なんなんだこの社会。(いつもの2,3倍口が悪い) 

こういう言い方はある一部の人には失礼に当たるかもしれないと想像する一方で、あえて言うとすれば「『結婚』という紙切れ一枚役所に提出するだけの儀式で自分を取り巻く嫌な環境や視線をほとんど全部に近く無くせるなら、それに越したことなんてないに決まっているだろう」ってことだ。兄もそれに近い事を言っていて、いや本当にそうだなって思った。本当に愛し合っているのならそこに何かの制約とかなんていらないって思うし、むしろ周りは邪魔してやるなよ、ばーか!!なんて噛みつきたくなるんだって。(やめてやれよと理性的な自分は思うのだけれど、身近で大事な人が関わっているとそうも言えない)まあ、それに経済的なこととかいろんな物理的なことはセットでついてくるけどね!なんて、この辺はまだ理解しきれてなかったりするのだけれど。

やっと名前の話

早い話、兄は結婚して名前を変えた。つまり、パートナー側の名字になったのです。兄とパートナーさんは元々どっちも名字ありきで生きていて、周りの人からも結構名字で呼ばれていた人生の長い人同士だったらしい。だからどっちも自分の名前は変えたくないというのもあったらしい。

けど、兄が変えた。こうやって書くと、兄が渋々変えたみたいに読めると思うけど、全然そんなことなさそうだった。兄曰く「男性側が変えた方が説明少なくてすむじゃん~」って話らしい。話してる感じが割と気楽で、楽しそうで、私はちょっとびっくりしたんだ。

「女の人なら結婚しましたっていうと「名前変わるの?」って言われること多いけど、男の人だったらあんまり聞かれないじゃん。「名前どうしたの?」とは言われるだろうけど(実際これは私が聞いている)、踏み込まれないっていうか。」
「だからそうすることにしたんだ~」
「今までわかんなかったことが分かって嬉しいよ。(兄はジェンダー学とかも勉強していたから)体験して、実感出来てる感じが嬉しい。書類の手続きとか大変だけどね~」
「それに仕事でも変わらず旧姓だし、暁子(私)が呼ぶのも今まで通りでいいよ」

…兄、楽しんでるね。兄、そういうとこ好きだよ…!!

世の中では多くの女性が名前を変えていて、それに関する手間についても考えて、実際に対応している。兄は男性だから珍しいといえば珍しい。だから兄のやっていることにこんなに反応してしまう部分もあるのかもしれない。でも、私が兄が好きだなって思うのは、その苦労を楽しんでいるところで、いや、楽しめない人を悪いって責めたいんじゃなくて、ただそういう風に受け止められる兄が素敵だなって思ったってことで。そこに「愛」を感じたんだってことなんだ。兄の新しい名前はなんだかまだなじまないけれど、私はずっと変わらず兄を兄として今までと変わらず呼ぶから、きっと何の問題もない。でも、兄の戸籍上の名前が別だってことはなんか少し私にとって大事な事のような気もしている。 

自分と社会の話

まあ、と言いつつ、自分の事を考えると、私は自分の名字が結構珍しいと思っているし、結婚願望はないけど、結婚するとしたら名字のことは応相談にしたいから、導入されるなら夫婦別姓制度を利用したいし、早く導入しろ!!って思ってるんですけどね。だって、私の生きてきた名前薄くなるの嫌だ。ていうか、単純に手続きやだなってのもある。
それに兄の話を聞いて、女性は名前変えたの?ってなんで女性の方が多く聞かれるんだろうなんて思ったりするし、そういう社会に肯定的になんてなってやるつもりも全くなかったりもして。
だから、問題意識みたいなものは今回の話から見える社会に色濃くあるんだよなとも思っていて、その点は兄のことと関係なく気になるは気になる。 

最終結論

だけど!!
だけど、誰が何と言おうと、社会の問題を感じようと、兄の結婚は絶対私には嬉しいし、結婚というあり方の中ででも、今まで変わらずパートナーさんとのかかわりが目一杯の「好き」で繋がっててほしい。二人が幸せになってくれることを本気で祈ってる。幸せになって、兄。こんな社会だけど、でも、兄と貴方のパートナーさんが幸せだったら、私は希望を見出せる。だから、幸せになって、いっぱい。

二人に手のひらから溢れて、全身を包み込んじゃうくらいの大きな大きな愛という祝福がありますように。心から祈ってます。

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