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記事をシェア“いじめ検知もAIで それでも忘れてはいけない「人間の役割」”

Forbes 2018.11.12 より一部抜粋

具体的にいじめはどうすれば解決するだろうか。そもそも、人間社会においていじめをなくすことはできないという意見もあるが、米国やカナダではテクノロジーを使うという観点に注目する向きがある。

注目を集めているのが、Soter Technologiesが開発した人工知能と連動したセンシング装置「フライセンス」だ。
フライセンスは、いじめ検知のために開発された。例えば、学校のトイレで普段のレベル以上に騒音が発生した場合、ケンカやいじめがあると判断するという具合だ。加えて電子タバコが流行すると、学校側が喫煙行為を監視する機能を要求。いじめと電子タバコの双方を監視する製品として生まれ変わった。

フライセンスは、マシンラーニングで煙を認識できるよう学習。いたずらによる偽の煙と本物を区別したり、クラウドと連動することで電子タバコメーカー別の製品の特長、各学校の状況などを学び賢くなっていく。その摘発精度は70〜80%に達するそうで、喫煙やいじめを検知すると、校長や担当教員に自動的に通知される仕組みとなっている。

とはいえ、あくまで、いじめや喫煙など規則を破るという行為に対する管理は、人間の社会性、道徳、リーダーシップなどと関連した教育問題として捉える必要があり、学生と教師、学生と学生、学生と親、学生と地域社会など、人間対人間のやりとりで解決されうるべき問題だ。

いじめの克服を完全に自動化することはできないが、テクノロジーと協業する体制はつくることができるということだ。

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引用ここまで

近年の我々の生活におけるAIの役割は段々と大きくなりつつある。

が、海外ではイジメや喫煙の監視にまでAIが使われていると知り、大変驚いた。

AIが人間の判断の不確定性を少なくする目的で使われたり、危険性を減らし安全性をより向上させる目的で使われたりすることは、
人間の生活をより良くする可能性が高いので期待できるのだが、

何が何でも判断をAIにしてもらう、というのは如何なものか。

騒音のレベルが通常より高かったらイジメが起きていると判断、とあるが、
何もイジメは身体的な暴力に限らない。

言葉の暴力、
または存在自体を否定するような無視なんかも十分にイジメの範疇に入ると思う。

それに実際AIによりイジメと判断され、それが実際イジメの行動を起こしていなかったとき、
いわゆる冤罪になってしまったらどうするのか。

人が人により教え諭されるのとは違い、機械に自分の行動や成績、素行を判断されてしまうということに違和感も感じてしまうのは私だけだろうか。

また記事でも述べられているように、発見するだけで抑止になるのか。

なぜイジメが起こってしまうのかを根本的に考えていないために、ただのネズミ捕りに終わらないだろうか。

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私がもしAIを学校での生活に活用することを考えるのであれば、

天候による体調不良が出ないように、特に猛暑の夏に外や教室内での活動の内容や量を提案するAIとか、

悩んでいてもどこにも相談できずにドン底にいる生徒を、その様子や体調、会話や声色などから判断して、例えば自殺を考えてしまったり、他者を事件に巻き込んだりするというような自暴自棄に陥る可能性を教師に知らせるAIとか、

学校の外をうろついている、あるいは侵入しようとしている不審者を即時に見つけ、判断して知らせるAIとか、(これも冤罪を生まぬように総合的な判断や熟慮を必要とするようにも思うが。あくまでAIはアナウンスするだけで人間がしっかり判断するということの方がいいと思われる。)

そういった安全性をより向上させるために使いたい。

しかもあくまで判断材料の一部をAIが人間に提供するというスタンスで、AIが判断を下す訳ではない、というように考えている。

人間はモノを判断するときに、さまざまな要因により事実と異なって捉えてしまったり、不確実な要素を過大に評価してしまったりする生き物であるが、
AIの下す判断のように、スパッと一つに決められるほどこの世の中の物事は単純明快でないことも事実だ。

何をもって正しい、間違っているとするかもさまざまな価値観や考え方があるからだ。

人間がより人間らしく居られるためにうまくテクノロジーを使いたいと思う。

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