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放射性核物質汚染水の放出に反対します

8月24日に福島第一原発の汚染水の海への放出が始まった。個人的にはあり得ない暴挙だと思っている。大大反対だ。メディアは安倍政権時代からずっと忖度しているため率直な議論になっていない。国民はポカーンとしているうちに岸田政権と東電でさっさと放出が始まってしまったようだ。

いまだにNHKや読売をはじめとする大手ニュースは奥歯にモノが詰まったような感じで批判はしない。すぐ大谷のニュースにすり替わる。日本の報道がダメなのは有名なので仕方のないことだが酷くないか。

太平洋は東京電力の便所じゃない!

そもそも日本の一企業(とはいえ日本国の傀儡)が太平洋に放射性汚染物を捨てるっておかしくないか?なので個人的な感想みたいなものをちょっと長いが書いておく。

なぜ放出を始めたか。アメリカと会って決めたのか
岸田首相がバイデン大統領とユン大統領とキャンプデービッドで会談してから急速に動き始めた。明らかに3者で話して平仄を合わせて放出に踏み切ったのだろう。
国内的には東電はかなり昔からタンクを放出したいと言っていた。つまりタンク運用やALPS処理の運用でかなり疲弊していたものと思われる。もはや体力的にタンク貯蔵に嫌気がさした。また岸田政権は原発に対してユルユルな政権(他の政策に対してもユルユル)なので東電は今しかないと思ったか。

東電(TEPCO)は政府の傀儡
東電(TEPCO)は今となっては政府の傀儡だ。数十兆円の事故処理を東電が肩代わりできるわけがない。東電は日本を代表するゾンビ企業だ。ゾンビは一回潰して清算するべきだった。しかし政府は矢面に立ちたくないので東電に廃炉作業を続けてもらいたいと思っている。

汚染水の放射性物質は大丈夫か
”ALPS処理後の放射性物質で唯一除去できない核種のトリチウムは比較的安全な水素の同位体だし濃度の基準を厳しく定めているので放出されても安全。さらにトリチウムは日本を含めた世界中の正常稼働している原発でも大量に放出している”
個人的にはこれはウソだしプロパガンダだと思っている。ぶっ壊れまくった事故原発からの汚染水は直接核物質に接触している。こんな汚染水なんて世界中に日本だけだし、それを海洋投棄するっておかしいでしょ。

東電が安全性のデータをあげているので見てみた
全タンクの7割はまだまだ酷い汚染状態であること。今後ALPSで再浄化するらしいが本当なのか。

また一部の放出用のタンク群しかサンプリングしていない。しかもあのバカでかいタンクのごく一部をサンプリング。上澄みの良いところだけをサンプリングした可能性も否定できない。

放出用の測定確認用タンク(どのタンクでどういったサンプリングしたのか不明)のサンプリングデータ。超微量だがトリチウム以外の核種がまだまだ残存している。しかもこれらは日本で勝手に基準を決めて良しとしただけ。

https://www.tepco.co.jp/decommission/data/analysis/pdf_csv/2023/2q/measurement_confirmation_230622-j.pdf

これは第三者機関による分析。第三者とは名ばかりでほとんど原発村の身内機関。

誰か専門家が丁寧に説明しないと分からないことだらけだ。ほとんど国民向けには説明なし。挙げていくとキリがないし不信感しかないので先に進む。

廃炉までの30年間(実際は半永久的に)太平洋へ垂れ流し
福島事故原発の廃炉まであと30年らしい。完全なウソだ。いまだにメルトダウンしたデブリに近付けさえしていない。廃炉なんて出来るわけない。300年の間違いじゃないか。なんでこんな大ウソを論理の屋台骨にして汚染水を排出しているのか。信じられないレベルだ。
その間ずっと太平洋へ汚染水がばら撒かれる。最大級レベルの地球的環境汚染だ。

中国や他の国に批判されているが
中国はごもっともな対応。もし中国が原発事故を起こしたら日本もそうするだろうしアメリカなんてどんな政治的対応をするかわかったもんじゃない。さらには国連もやるだろう。
ただし岸田政権は欧米諸国とどこかで認識を合わせたと思われる。なので国連で集中砲火を受けないでいられる。
逆に日本はアジアや島しょ国の反応を無視しすぎる。白人のご機嫌取りに終始している。日本は東アジアの国でありながら欧米に追従しすぎて中国と敵対している。こんな政治でいいのか?

フィジー民衆、日本の放射能汚染水放出に抗議デモ (news.cn)

いろいろ代替案があったらしいが結局は海洋放出一択
いろいろな汚染水処理の代替案があるらしいが、事故当初から計画されていた海洋放出を選択した。とにかく2011年から海洋放出の準備を着々と進めていて代替案はほとんど見向きもされなかった。海洋放出がお膳立てされていた。タイミングを待つだけのような状態だった。そして生態系への汚染物放出という一番の愚策が実行された。

大手メディアのプロパガンダ
大手メディアの中でも良く見られているNHKや読売が完全に政府のプロパガンダに加担してしまっている。とにかく汚染水排出に賛成の意を示している。こうやって全体主義やナショナリズムが作られていくのだなと勉強にもなるくらいだ。
今さらだがネットの議論を見ることが重要だと思う。テレビは前世紀の遺物だ。テレビの絶滅は近いだろう。

漁業について(個人的な意見)
私が小さいころは魚屋がたくさんあって川魚も含めてよく食べた。逆に牛肉は高価で食べられなかった。
今では鮮魚はほとんどなくなってスーパーでも精肉に比べてそれほど買われていないように思われる。ただ個人的には今でも魚は好きでよく食べる。日本人の遺伝子が魚食を求めているからか、ジジイだからか。
今では魚介類は日本料理屋や寿司屋等のやや高級な場所で食すものかもしれない。そのため中国や香港の日本食店で重宝されているのかも。
多くの人は中国が輸入を止めた分だけ国内の需要が上がると思っているようだが私は反対で漁業自体が冷え込むんじゃないかと憂慮している。
日本は工業技術立国なので工業に関してはシビアに政府は動いてくれるかもしれないが第一次産業はこのまま見捨てられそうに思う。
あくまで私の感想だが。どうだろうか。

今日のところはこれぐらいにしてまた何か動きがあれば書く。超衝撃的なニュースだと思うので今後いろいろ展開があると思う。

おしマイケル

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