記事に「#ネタバレ」タグがついています
記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
見出し画像

映画「PLAN75」を観て

4月13日「PLAN75」という映画を観た。
2022年の日本映画で、早川 千絵 監督の作品だ。

キャストは、角谷ミチ役の倍賞 千恵子岡部ヒロム 役の磯村 勇斗岡部幸夫役のたかお 鷹、成宮瑶子役の河合 優実などである。

*****************************
あらすじは、

架空の現代。日本では高齢化問題の解決策として、75歳以上の高齢者に安楽死する権利(通称・プラン75)が認められた。
78歳の角谷ミチは身寄りのない未亡人だが身体は丈夫で、ホテルの客室清掃員として働いていた。しかし、高齢を理由に解雇されるミチ。次の定職を見つけられず、生活保護にも抵抗のあるミチは、ついにプラン75を申請した。
プラン75の職員である青年・岡部ヒロムは、窓口で無料の「合同プラン」について穏やかに説明していた。他人とまとめて火葬・埋葬されれば、葬式や墓の費用の心配がないコースだった。そんなヒロムの窓口に現れる幸夫。幸夫は20年間も音沙汰のなかったヒロムの叔父だった。
既に父親を亡くしており、叔父との交流を持とうとするヒロム。だが、幸夫はプラン75を心待ちにしており、75歳の誕生日に申し込みを行っていた。多少の動揺を見せつつも、死に場所の施設に向かう幸夫。
死に場所の施設で診察台に横たわるミチ。酸素マスクからガスが流れれば、眠りに落ちて死亡するはずだった。隣の台で静かに死んで行く幸夫。だが、手違いからミチのマスクにはガスが流れなかった。
幸夫を止めようと施設を訪れるヒロム。だが、幸夫は既に亡くなっていた。せめて火葬は合同ではなく身内として行おうと奔走するヒロム。生き残ったミチは施設を抜け出し、夕日の中を歩き出した。

出典:Wikipedia

と、いった内容。
で、観終わっての感想。

高齢化問題は、避けて通れない問題

高齢化の問題は、もうすでに避けて通れない問題である。その中から、こういう映画が出てきても、ちっとも可笑しくないし、むしろ自然の流れだと思う。
また、こういう映画は興行的に関係ない世代にはきっとうけない。だから、作らない。そういった悪循環の中で、時だけが過ぎてゆく。
今この瞬間も、高齢化が進んでいる。問題は良くなるどころか、悪化している。

人は何のために生まれてきたのだろう

映画の中の高齢者を見て「いったい人は、何のために生まれてきたのだろう?」と感じてしまう。この世代の皆さんは、きっと戦後の高度経済成長の中をがむしゃらに働いてきた。子どもを産み、育て、そして気づけば歳をとっていた。そして世間から必要とされなくなるのだ。
これは、未来の自分たちの姿ではないだろうか。
だからこそ、その時になってからでは、遅すぎるのだ。
若い人も含め、自分の生きる道を今一度考えるべき時期が来ているのかもしれない。

PLAN75という、国の政策

「PLAN75」。
要は、高齢者になったら、死に場所を家族でなく、国が引き受けるプラン。
そして、積極的に安楽死をさせようというプラン。
名前は高齢者にはわからないようにしているが、見え見えのプラン。
でも、身寄りのなくなった高齢者は進んで加入する。
若者たちは、そんなプランに携わりながら、どんな気持ちでいるのだろう。
いずれは、自分たちも時が来ればそうなる。
若いから気づけないが、違和感が残る中で仕事をしているという姿が見えるのである。

いずれ、似たようなことが起きてくるだろう

いずれは、似たようなことが出てくるだろう。
いや、実は裏で、もう実行されているのかもしれない。
それは、一般国民には知らされず実行されている可能性もある。
だからこそ、この映画の中で警鐘を鳴らしているようなきがするのである。

今、世の中にある中で、「PLAN75」に似たような事例はないですか?
これ以上は、明言は避けておこう。

この記事が参加している募集

映画感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?