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「ジェンダー論」を取り終えた感想など…自分の中の変化をお話しします


こんにちは。ねこです。
数ヶ月前に、「残り半年の学生生活、本当に興味がある授業をとってみます!」と宣言し、「ジェンダー論」という全て英語で行われる講義をとりました。(詳しくは下の記事をご覧ください。)

そしてつい先日、最終課題のプレゼンを終え、無事に講義終了しました!
4カ月にも満たない短い期間でしたが、私にとっては様々な驚きに満ち溢れた時間でした。そのことについて少しお話していこうと思います。


まず授業の概要はこんな感じです。
①授業はすべて英語
②留学生も受講することができ、日本人と留学生の割合は2:8くらい(ほぼ留学生が占めていた!)
③毎週の授業で、課題として論文や記事が与えられる。そして、各週にグループが割り振られ、担当のグループはその課題の文章を要約し、生徒たちに自分で考えた質問を提示する(!)。
④学期末には3人組のグループで20分弱のプレゼンを行う。テーマは各自で決める。

日本の大学の講義形式に慣れていたので…まさかこんな外国の大学のスタイルで行われるとは!プレゼンがセメスター中3回くらいあり、人前で話すのが超苦手な私にとっては本当に苦痛でした…

ここからは、この授業でつらかったこととそれをどう乗り越えた方法、そして驚いたことを書いていこうと思います。今留学している人や、プレゼンあるいは語学の壁で困っている人にとって、少しでも有用な記事になれば幸いです(⌒∇⌒)

つらかったこと

①そもそも英語が話せない、わからない

これが一番つらかった。
履修登録時に「シェアハウスで日常会話なんとかなったし、大丈夫やろ(⌒∇⌒)」と余裕をかましていたのですが、第一回の講義を受けて自分を殴りたくなりました。
そもそも、日常会話と授業で必要な英語は全然違います。
"like…"と"you know.."で乗り切ってきた私は、体系立てて話す練習もしたことがありません。さらに、一生懸命勉強したスペイン語がここで邪魔をしてきて、スペイン語ではわかるけど英語でなんていう単語だったか思い出せない…という嘘みたいな現象に悩まされました(長友もイタリアのチームにいたとき日本語忘れてたよね)。
さらに、世界各国からやってきた留学生が、それぞれのアクセントで英語を話します。あと、アクセントだけじゃなくて、声質とか話し方によっても聴き取れるかどうか変わってくる。とにかく人によっては1ミリも聴き取れなくて、隣の子が一生懸命話してるのに、全く理解できなかったときは消えていなくなりたい…と恥じ入りました。本当につらかった…。

どう乗りきったのか?(就活みたいでなんかわらえる)
結論から言うと、メンタルを鍛えてのりきりました()。
正直こんな数か月じゃもちろん英語力なんて大してのびませんでした。講義で論理的に発言するレベルまでもっていくのは、まあ難しいでしょう。(私の場合大して英語の勉強はしてなかったので当たり前ですね…)
ただ、だんだん「英語ができなくて恥じる」ことに慣れてきて、「まあいいか。英語で競ってるわけじゃないし」と開き直れるようになりました。
全然いい解決法じゃないんですが、いいマインドだとは思ってます。開き直った時点から、だんだん拙くても自分の意見を言えるようになったり、授業中手をあげて質問することができるようになりました。
学期末のプレゼンでは、質問を受けて英語で答えられるほど(ちなみに質問は50%くらいしか理解してない)に成長したのですが、これは英語力が上がったのではなく「とりあえず答えてみる」という度胸が身についたからだと思ってます…w あと、わからなかったら素直に"So, your point is…"とか"So, you mean…?"って聞き返しました。すべては恥ずかしがらないというメンタルのおかげでした!!

②プレゼンがつらい…

先ほども少し触れましたが、この授業にはプレゼンする機会が3回もありました。私の場合、人生で数えるほどしかプレゼンをやったことがありませんし、そのうえ人前で話すのが大の苦手。手が震え、声がこもります。3回という回数でも、私にとっては苦痛でしかありませんでした。

→どう乗り切ったのか?
ゴリゴリに原稿を用意し、家で何度も何度も声に出して読み直しました
もちろん原稿を見ずに、かのスティーブ・ジョブスのように聴衆に語り掛けられるならば最高でしょう。
でも私のプレゼン経験値の乏しさや下手さを考えると、原稿なしなんてありえない!!!!日本語ですら頭が真っ白になり、主語がねじれたり文法がおかしくなったりするので。英語で即興プレゼンなんて、ましてや不可能です。
だからこそ、だいたいの構成ではなく一言一句書き出しました。もちろん、"So…"とか"Well…"とか"you know…"とかまで書き出します。笑(ここは恥を忍んで!!笑)
そして、何よりも大事なのは「自分が知っている範囲の英語を使って話す」ことです。なぜなら少し背伸びして、自分の知らない堅苦しい言葉を使うと、本番で十中八九飛ぶからです。そして頭が真っ白になります。
とにかく、身の丈にあった語彙を使うこと。これによってかなりスムーズに話せるようになっただけでなく、英語が平易でわかりやすいのでおのずと聴衆も耳を傾けてくれやすくなりました。日本語もそうだけど、やっぱり難しい言葉ばかり使っていると聞いてる方もしんどいみたいですね…。

また、3回も立て続けに人前で話す機会を得ると、単純にその状況に慣れてきます。そして原稿からだんだん顔を上げられるようになります。そして周りを見渡せるくらいまで成長したとき、私は最も本質的なことに気づいてしまったのです。

みんな、大して聞いてねえな・・( ^ω^)

そうなんです。聞いてないんです。マジでみんな下向いてます。聞いてないっすよ。大丈夫。思ってるより聞いてない。(もちろんプレゼンの重要度によると思いますが!)
それに気づいてから、かなり肩の荷が下りました。(笑)

驚いたこと!

①みんなめちゃくちゃ発言する

噂には聞いていましたが、とくに欧州出身の生徒はどんどん手を挙げて自分の意見を言っていました。時には、先生が話している最中にも挙手する。それが良い・悪いの議論は置いといて、かなり刺激をうけました。現に、私もだんだんと発言できる回数が増えていったように思います(英語は相変わらずウンチレベルでしたが…)。
ただし議論が盛り上がるあまり、先生が用意していた講義スライドは全然終わりませんでした。円滑に進まないことにかなりいらだちも感じたので、日本スタイルでも全然悪くないと思います。
とにかく、日本に居ながら海外の大学にいるような経験ができたのはよかったです(^▽^)

②全然友達出来ない

正直この授業を取った理由のうちに、「留学生の友達できたらいいな…」なんていう下心もありました。
しかし実際は、おどろくほどできませんでした。
自分は内向的で英語でユーモアを言える語学力もフレンドリーさもないくせに、なぜ勝手にできると思ったのだろうか。
恥ずかしい、恥ずかしい…笑
第1回から最後まで、ずーーーーっとボッチでした。授業後に一緒に学食とか夢見てた自分が恥ずかしい。
あたりまえだけど、授業って別に友達作りに来てるわけじゃないから、みんな仲いい子がいればそっちとつるみますよね…

③人前で発言するのが怖くなくなった!

これこそが、この授業を通して得られた最大の成果だと思っています。私はいかにも日本人らしい、「これ質問したいけど恥ずかしい…」「あいつ発言しすぎって思われるかな…」とわけの分からない不安を感じるタイプでした。
しかし授業を通して、「英語で発言するより、日本語で発言する方が簡単だッ!いけッ!!」という母国語で発言できることの謎の安心感を得られました。
また、気になっていた周りの目もだんだんどうでもよくなってきました。もちろん完全に無関心とは言わないですが、そもそも「あいつ発言しすぎてキモw」とか考える人があまり周りにいないことに気づくことができました。「発言しすぎな私」をキモイと思っていたのは、なによりも「私自身」だったみたいです…。(;´д`)

ここまで長々と書いてしまいました。こんなに書くつもりじゃなかった。
でも本当にこの4カ月弱で得られるものがいっぱいありました。
チャレンジして本当によかったと思います(=^・^=)

ここで最後に一言。

みんな、私が思っているよりも 私に興味が無いし、話を聞いてない。

さよなら(⌒∇⌒)

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