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社員が怠ける? 組織がこうあれば怠けるという概念が無くなる。

社員は「やさしく」するとたるむよ。怠ける。人間はそういうモノだろ。自発的に熱意もって働くなんて会社という場ではありえないよ。

こう言われた。ある経営者に。だから、ボクの志向とは合わないよ、と。もちろん色んな考えがあります。正解は1つにあらず。業界も、ステージも、どういう人間関係の組織で、何を実現したいのか。ひとそれぞれ。

一方、ボクは真逆の「やさしいリーダー・組織」が必要という考え

理由は、「現代の答え無き成熟社会で組織が成長・貢献するには、役職無き若者をはじめ1人1人の自由な発言、面白がる精神とクリエイティビティの創出、失敗の許容と挑戦の継続、そしてビジョンとリーダーの人間性による共感ドライブ」が必要、だと思っているから。

人口増えず(日本のみならず世界中で環境問題を鑑みると一定の制限か)、市場拡大せず。成熟社会で人々の嗜好が売上のカギ。そして世の中はとてもデザイン志向(=解が無い)。だから、やってみないと分らない。更に、若者の方がSNS・IT技術に精通し上司より使える。社長や上司が答えを持ちそれを実行すれば勝てる時代は過去のもの。今は過去や上司に答え無し。

でも、上述の経営者は「やさしさ」はダメと言う。やさしくすると、みんなが怠け、船が沈むだけだと。指示命令、従属、監視が必要だと。「社員から意見は出ますか?/ストレスやイライラ多くなりませんか?」と問うと「ストレス多いし、イライラするよ。でも、経営者なら皆そうでしょ。きれい事じゃない。真剣ならイライラする。それにまともに意見できる社員もいないよ。沈黙が価値だね」。

で、あれこれ議論して思ったのです、「社員がたるむ・怠ける」と思う方は、結果主義じゃなくて、圧倒的な「労働主義」なんだ、と。。。

ここでの労働主義という意味は:
奴隷・主従主義、時間で管理主義、そこで働いてね主義(=在宅勤務反対)、上下関係主義、ルール・ルーティン主義、給料とは働いた時間主義、自分が一番”上”主義、など。とにかく、言われたこと、やるべきことを、朝~晩までオフィスでやってね。

もしも、結果主義で結果を評価するならば、過程は気にしないはず。だから「怠ける」という発想になりえない。結果がダメなら、たるんでいるからと精神論に帰結せず、未達ごとを明確にし、改善方法を考え、実行するだけ。

それに、自分もたるむ・怠ける人なのだと思う、強制されないと。これはつまり、自分がリーダーで経営するも、自分のビジョンに動かされているのではなく、他の何かに強制されて動いている、のだと思う。

もしもリーダーがビジョン主導ならば、その成功するかもわからない自分勝手なビジョンに共感して、社員になってくれ、共に苦労する、そんな仲間は、奴隷どころか感謝の相手。一方、ビジョンが不明瞭だと、雑多な採用に陥り、結果、仲間を信頼できない。ニワトリと卵。どっちが最初?

社員が「たるむ・怠ける」のを防ぎたいなら、つまり、まずは結果主義と心から本当にわくわくするビジョンを定義するのが良いかなと思います。冒頭の経営者の考え方、もちろん人それぞれですが、ちょっと寂しいかな。。。


読んで頂きありがとうございます。
(職場を/人生を良質にするコンセプトv6_73)


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