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話し手責任 VS 聞き手責任(素敵なリーダーになりたい編_v4-98)

セミナーを聞いた。興味ある内容だったから。無料だし。でも、なんだろう、よく言っていることがわからなかった。たぶん海外の会社の日本法人の偉い方がしゃべるセミナーで、多忙で時間が無いので、英語の資料を和訳して、それを説明してもらった感じ。カタカナがたくさんだし、練習はしていない感じ。一期一会なんだけどなと思う。

多忙な、自分で資料もつくれないけど、肩書きがある方がしゃべるのと、そこまでの肩書きではないけど、自分で資料つくり、練習する時間のあるひとがうまくしゃべるのと、どっちがいいのかな。

客寄せなら前者、購入なら後者。商売への変換率を高めるなら後者。とにかく認知をあげるには前者。商品を売るというのは本当に難しいものだ。。。

そんなことを考えていると、話も入ってこず、それで理解が進まなかったのか。自業自得ですね。

で、不思議に思ったことがある。外資系だからなのか、資料でカタカナが使われる。カタカナの意味はわからないのだけど、日本語で言うとこういうことよ、というのは伝えてくれる。それはとてもありがたい。ちゃんと説明してくれる。でも、それが普通に使っている日本語で、単語1つなのだ。そしたら日本語でいいんじゃないのかな、と思うのだ。

どういう事かと言うと、
「フラジャイル」:ここでは「根拠が無い」という意味で使っています。
「パーパス」:ここでは「人生の目的・夢」という意味で使っています。
「セルフエスティーム」:ここでは「自尊心」という意味で使っています。
「ジハイドロゲンモノオキサイド」:水のことです。H2Oです。

だったら、「根拠が無い」「自分の夢」「自尊心」「水」って書けば良いと思うのだ。どうして、日本語でそのまま言わないのか、と思うのだ。みんながわからなくて知らなそうな英語をカタカナを我々は知っているよ!すごいでしょ!という自慢?なのだろうか。その辺が本当わからないのだ。。。

セミナーを聞きながら、えっと、どういう意味だっけ?って日本語を思い出すのに時間かかるし、カタカナばかりが並んですぐに理解が進まない。で、結局、何を伝えたいのかがわからないのだ。

これが、以下のような例なら、カタカナを使う意味があると思うのだ。例えば、最近も流行っている「インテグリティ」。なんだ?インテグリティって? 良くわからない、ってなるのですが、例えばこんな説明がされると、どうだろう。

「インテグリティという言葉をここで使っているのは、英語の名詞なのですが、色んな日本語の意味を持っていて、上手く手短に日本語で定義できないので、あえて英語にさせて頂いております。

ここでの意味は、誠実とか、高潔とか、人徳があるとか、真面目で、真摯などです。そして、この一つ一つの状態を説明しているというよりは、こんな人柄を持ちながら、そして部下・仲間と良好な関係で引っ張りながら、ビジネスとして成果をあげている、結果を出している、やさしく強い、すばらしいリーダーの人格を指しています」。

例えば、上記のような理由で、説明で、カタカナを使うなら理解できる。

日本語だと長くなるので英語=カタカナにしているのね、と理解できるし、映画やドラマ、アニメ、現実の身近なリーダーでもいいけど、脳の中で視覚的にイメージができる。あああ、こういうひとがインテグリティあるリーダーなのね、と。

結局、楽しみにしていたセミナーだけど、よくわからなかった。

で、これは誰の問題か? ボクの脳みそか? 相手の説明方法か。日本の文化的には、話し手責任よりも聞き手責任が問われがち、か。つまり、ボクが理解力・記憶力が無いことが問題となる。

「そんなこともわからないのか」。「何度言ってもお前はわからないよな」。そう言われそうだ。

一方、アメリカなどは(アメリカ生活が長い訳でも、アメリカ文化人類学や言語学などを大学院などで専門に勉強したわけではないです。。。)、話し手責任のように思う。聴衆に合わせて、わかりやすい言葉で話す。小学校の英語も、大人向けの講演の英語もあまり変わらない。もちろん専門用語は使われるけど。原則は話し手責任。

ま、よく考えると、アメリカがどうかはどうでも良いのだけど、職場でも概して、特に上の役職のひとは、聞き手責任を求めがち。わかれよ!お前たち!

だけど、職場は話し手責任であるべき、と思う。役職高いひとが低いひとに話す場合も、逆も、話し手責任が追及されるべき、だ。「すいません、何言っているかわからないのです。もう少し分かりやすく教えていただけますか?」と素直に言える環境、文化、人間関係が望まれる。仕事で結果を出さないといけないのに、よくわからない曖昧なままで次に進めることに何も良いことはない。上司が意図することと違うことを行うこともありえる。

セミナーの内容はわからなかったのだけど、結果は上記を思い、整理したので、ある意味、良いセミナーでした。それにカタカナも勉強できました。

「素敵なリーダー」:
1.職場では、話し手責任で行こう。
2.上も下も関係ない。分からなければ、素直にそう言える文化を作ろう。
3.知ったかぶりは不要。無知の知恵もありうるしね。
4.そして、問われたら、イライラせず、自分の説明責任を全うしていないと、平易な言葉や、具体例などを交えながら、視覚的にイメージできる言葉で伝えよう。
5.そして、理解できたら、受け手側は、ありがとうと感謝を伝える。上下関係無く。

こんな決まり事、環境、文化、人間関係を作るのはリーダーのお仕事です。こんなリーダーもインテグリティあるリーダーなのかもしれません。

こんな素敵なリーダーになりたいですね。

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