見出し画像

面接で相手の「人格」をうまく知る案。(ありがちな性格テストではなくて)

「忘れ物は毎日1つだけにしよう!」と決めた。忘れん坊なので。2024年の抱負。で、仲間にこの話をこの2週間でして来た。朝、職場に向かうとき、忘れ物は1つだけ、と決めたのよ、って。

「へ、どういうことですか? それってダメじゃないですか。忘れ物はダメでしょう」。ですね、ダメですね。これが多い反応

「え、忘れ物なんてするんですか? そんな風に全く見えないですけど」/「忘れ物しますよね。わかります」と褒められているようで、慰められているようで、興味なさそう感が見え見えのケース

「だよな。忘れるよな。最近ヤバいよな」。特に同性代の男性。

「毎日1つだけ」への突っ込みは未だ無い。ボクなりの、機微、ユーモア、ニュアンス、自虐、Smart Shit、のつもりなのですが、反応無し。ボクの忘れん坊さを知っているから、何言っているんだ、こいつ、ってことかな。

ところで、ここ数年、採用が無い。だけど、面接でこういう質問をするのが好き。相手を知れると思うのだ。短い時間で相手を知るひとつのTips。

例えば:
・「忘れ物は毎日1つだけにしよう!」と言われたらどう反応する?
・韓国の様に徴兵制があるとして、1年半の兵役と、2年と長いのですが土日は普通に休める何らかの社会公益業務と、それとも、理由をうまくつくれば兵役も公益業務も避けられます。3つのどれを目指す?
・ルールは破るもの、ですか、守るものですか?
・重要な会議に大急ぎで移動中。そんな時、駅の長い下り階段の前で、赤ちゃんを乗せたベビーカーと荷物を抱え困ったご様子のお母さん。エレベーター、エスカレーターは無い。人通りが無くあなただけ。助ける?そのまま会議へ急ぐ?
・あなたはおもちゃ屋さんの責任者。4歳の子供とママが来店。「先日購入した電池で動くクマさん(6,500円)の頭が外れちゃって…」。4歳の子供は泣いて泣いて。子供が壊した模様。だけど「よし、クマさんを手術して治してあげるね!」とあなたは子供をなだめバックヤードへ。実は修理不可能な状態だったので手術した風に見せかけ新しいクマさん(新品)にこっそり交換。そして今回は無料で!“同じ”クマさんが元気に戻って来て子供はスーパー笑顔。ママも大感謝。さて、2週間後、同じ子供と今度はパパが「クマさんの頭が外れてしまって」と来店して来た。2回目はどうする?
・氷を3分間握ってください、と言われたらどうしますか?

そして、どうしてそういう意見・対応なのかも教えてください。

外資系でありがちな、地頭を問う、プレッシャーをかけられ、それが答えられないと馬鹿だなと思わされるような種類の問いではなくて、自分の素直な気持ちで答えられるけど、人格が現れる質問。正しい答えなんて無い。素直に答えるしかない、そんな問い。

これら答えだけで採用可否を決めたいわけではないが、とにかく短い時間で相手の「人格・知性」がわかる良き質問があるといいな。そのひとつのアイデア。知識やスキル、ビジョンだけでなく「人格」が知りたい。

「私には夢がある。それは、いつの日か、私の4人の幼い子どもたちが、肌の色によってではなく、人格そのものによって評価される国に住むという夢である」。マーティン・ルーサー・キングjr牧師の1968年のI Have a Dream演説の一節。技能でも、知識でも、無く「人格」(the content of their character)なのだ。

読んで頂きありがとうございます。
(職場を/人生を良質にするコンセプトv6_98)


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?