見出し画像

悩む選択 v2-88:分解して価値が小さいコトは排除 vs 分解しても本当の価値はわかりにくい。無駄もいいのでは

今日の悩み:
A.分解して分析し、無駄な、非効率な、影響力の少ない施策はどんどん減らし、効率的に事業や組織活動、チーム活動を実施しよう。無駄は排除。無駄が本質的な活動を邪魔する

B.色んな施策や活動を小さく分解するとだいたいが価値がなくなる。でもその小さなアレコレの積み上げが全体として魅力的な商品・サービスにつながる。そう信じて、小さな無駄を大切にしたい。

今日は、早めにオフィスを出て帰宅。コーヒー屋さんで、コーヒーを持ち帰り。コーヒーに興味がある最近。ちょっと飲み比べで、ビター味と、ケニア産の豆のちょっと酸味があり、メニューには複雑な味が説明されていたコーヒーを2つ。店員さんがマスクで目しかわからないですが、にこにこ、笑顔で、一生懸命にハンドドリップで作ってくれます。

美味しいコーヒー。わかりやすいメニュー。愛嬌のある店員さんの対応。心地良い小綺麗な店内。一定の風通しや換気。ケーキやドーナツもあるなら一定の美味しさ。費用対効果がバランス取れた値段。待ち時間の適度さ(遅くない)。長居していても注意されない暗黙の了解。そして、なんと言っても立地。

これらは、最近、流行というかどんどん立ち上がっていますが、カフェには基本的な力ですね。差別化するために必要な力というより、あるいは、ブランディングに必要な力というより、「基本的」な力です。これが無ければカフェとして継続的に維持することは困難ですね。

アメリカンコーヒー、ブレンドコーヒーしかなかった世の中に、スターバックスが1996年に上陸して、あれ、コーヒーって色んな種類があるのね。そしてしかも美味しい。そして、この、なんだかリラックスできて、落ち着き、おしゃれな、大人な雰囲気で、長居ができる、まさにサードプレイスってポジショニング、すばらしい!すてき!と思った。今はもう慣れたけど最初に飲んだカフェモカのおいしい感動が忘れられない。で、タリーズも現れて、ドトールもブランドイメージが変わり、マクドナルドのコーヒーもおいしくなり、上島珈琲や小さなカフェもたくさんできて。デジタル革命・通信革命に、感染症騒ぎで、カフェでのリモートワークが栄えてますね。

利用者数が増えているので、店舗も増えて、まさに需要と供給が相互に影響し合って市場を作り拡大している感じですね。でも、差別化、大変だと思います。ボクの家の周りにも、大手のチェーンが2カ所、中小で複数店舗あるカフェが2カ所、詳細わからないですけど個人で運営されているようなカフェが5カ所。隣の駅まで行ったらもう大変。カフェだらけです。

もちろん、何を目指すか、によりますね。上場目指すのか、店舗数をどんどん増やしたいのか、個人でこだわりの色んな味のコーヒーを提供したいのか。

で、今日持ち帰ったカップに上記の写真のような絵が。なんだか、こういうの好きです。もしかしたらどこもやっているのかもしれませんね。ちょっとマジックで描くだけ、かもしれません。でも、ほっこりしますね。これで差別化されるかは受け取るひと次第でしょうか、こういうちょっとした積み重ねが、その複合要素が差別化になるのだと思います。

で、こういう要素を評価するときに、賢いひとは分解して分析・評価するのが好きですね。お店を、立地と、価格と、商品と、接客と、内装と、外装と、ハードとソフトと、とか。正にボクが上述した「美味しいコーヒー。わかりやすいメニュー。愛嬌のある店員さんの対応。心地良い小綺麗な店内。一定の風通しや換気。ケーキやドーナツもあるなら一定の美味しさ。費用対効果がバランス取れた値段。待ち時間の適度さ(遅くない)。長居していても注意されない暗黙の了解。立地。」とかに分解しますね。

それぞれが、タッチポイントとかコンタクトポイントとか言うひといますが、それぞれが、一貫した、金太郎アメみたいに、目指すブランドイメージと一致している、みたいな。

でも、分解しても良いと思うのですが、なんだか、全体なんですよね。複雑な小さなアレコレが総合的に醸し出す雰囲気。分解してそれぞれを良くしても、なんか違うこともあるのですよね。。。

とは言っても全体をより良くするって方法がわからないから分解するのですね。そうするしか方法が無い、のですね。でも、なんだかわからない全体を作り出したいけど、その方法がわからないから、分解する、と認識して分解するのと、分解してひとつひとつを目指す方向にすれば総合的にも目指す方向になると思い込んでいるのとは違う気がします。

この紙コップのかわいい絵。これだけで差別化にはなりませんね。これが無くてもステキなお店です。だったら、この絵を描く時間に他のこと、何か本質的なことを実施しろ、って指導もありえますね。でも、こういう小さなチリツモが、全体を良くしていると思うのです。

一つを切り出すと価値は無いとか、小さくなる。これを無くすと客は来なくなるのか?なんて質問されたら、しょぼんとしますね。逆に、アンケートとかテストマーケでなるべく”客観的”に判断しないとわからない、なんて、賢いのか賢くないのか、そんな議論の応酬になりそうです。

でも、おそらく、この絵に「価値は無い」と判断されそうです。

でも、一つ一つを積み上げていくと合格点に達する、ものですよね。合格点に達した最後の質問に正解したことが一番に重要、なんてことないですよね。それぞれに全てが重要です。50点で合格、49点で不合格だったら、50点に到達するに正解だった全ての回答がそれぞれに大切。

サッカーでドイツに2対1で勝利したなら、最初の1点も次の1点も等しく大事。そのシュートの前のアシストも、その前の動きも、すべて等しく大事。並びに、ドイツを1点に抑えたあらゆる行為も等しく大事。

小さな一歩を非効率、無駄、価値が無い、と評価していったら、カフェが、あれれ、無くなってしまいます。さら地。。。

でも、分解しないとひとって議論できないし、対策打てないですものね。悩ましいです。それに、そもそも、世の中にカフェがあるのに、カフェを立ち上げることが無駄って言われそうです。

でも、自分の夢なんですもの、やりたいことなんですもの。ステキですよね。その中で、小さな自分のやりたいことをやる。その積み上げで、なんだか説明できないけど、分解してもわからないのだけど、ステキなブランドになっている。お店になっている。

で、コーヒー、両方とも美味しかったし、この絵も言葉も小さな幸せ頂きました。コハレですね。小さな無駄(本当は無駄と思っていないのですが、あえて無駄という言葉で)、とってもイイと思うのです。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?