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妻の電話番号

皆さんはパートナーの電話番号を即座に言えますか?
もちろん電話帳を見るのは無しでです。

私はつい最近までうろ覚えでちゃんと言えませんでした。とんでもないことです。

時代の変化を感じます。

母の電話番号は暗唱できます。でも、妻の電話番号はわかりません。
なぜ母の電話番号が言えるのかというと、昔は鍵っ子だったから。
何かあったときは公衆電話からいつでもかけてねと今や懐かしきテレホンカードを常備させられ、自宅電話・親の携帯番号いずれも暗唱できるよう習慣づけられていました。

一方でここ数年間はというと、電話番号を交換する習慣というのがめっきりなくなりました。赤外線通信というものがなくなり、LINE交換しよ?が主流となっています。私の場合は高校生の時がまさにその過渡期でした。それ以降知り合う人とはLINE交換がメインで電話番号を知らない人もたくさんいます。

妻も同じくその部類の中にいました。同棲するにあたってようやく電話番号をちゃんと聞きました。もし彼女との関係がうまく続いていなかったら。。。いつかLINEをブロックされて終わり、一生連絡がとれない仲になる可能性もあったのかもしれないなと思うとぞっとします。昨今の不貞行為の社会的な広がりを考えるとそれはそれで安心なのかもしれませんが。なにはともあれ、最近は電話番号を知らずに繋がっている人が多いということです。




話は戻って、「電話番号を言えるか言えないか問題」についてです。
先日、関東で比較的大きな地震がありました。その時妻はまだ帰ってきておらず非常に心配になりました。LINEも既読になりません。
何かとシミュレーションしてしまう私は、もし自分が逆の立場で外出中にスマホを壊してしまっていたら・・という状況を想像しました。現に、安い中華スマホを使っているので、地震じゃなくても起こりえるシチュエーションです。LINEは・・・もちろん使えない。それじゃあ公衆電話、もしくは近くの人から電話を借りて妻に電話を掛けるのがいいか。さっそく電話しよう。電話番号は・・・あ、スマホの電話帳が見れない。手詰まりになってしまいました。妻も同じ状況なのではないか。心配と不安が募りました。

そう考えると犬や猫の方がむしろ強固に人と繋がっているような気がしてきました。首輪のタグには飼い主の住所やら電話番号やらが書いてあります。万が一逃げ出してしまっても連絡先があるから大丈夫。一方で私はというと妻の電話番号がわからない。自力で自宅に帰る以外、安否確認の術がない。滑稽な話です。



その後結局、妻は何事もなかったかのようにイヤホンで音楽を聴きながらノリノリで帰ってきました。
驚いたことに妻は地震が起きたことに気づいていませんでした。
鈍感なのか外だと案外気づきにくいのか・・・。
今回の地震を受け、すぐさま電話番号を確認し合い、語呂合わせの方法なんかを二人で話し合いました。


みなさんはいかがでしょうか。若い人はわからない例も多いような気がしています。もしパートナーの電話番号を聞いたことがない、わからないという人がいましたら、今日明日にでも話題にしてみてはどうでしょうか。


そして地震にもお気をつけください。



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