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【心の容量が増えるメンタルの取扱説明書】

医師との会食は
あたりまえですが、
遅刻は出来ません。
  
待ち合わせ時間より
1時間位前に現地入りし、
書店で時間を潰します。
 
そんな時に出逢った本が
こちらです。

【心の容量が増えるメンタルの取扱説明書】
著者:エマ・ヘップバーン
訳者:木村千里
発行元:ディスカバー・トゥエンティワン

■ 目次

はじめに
第1章 心の健康の基礎をつくる
第2章 山あり谷ありの人生を乗り切る方法
第3章 感情の正体を知り、うまく付き合う
第4章 嫌な気分の原因を理解する
第5章 心の容量を増やす-行動編
第6章 心の容量を増やす-思考編
「メンタルを整える道具箱」の総仕上げ
おわりに
参考文献
謝辞

■ 学校では教えてくれない

この本には、
学校では教えてくれない
”自分のご機嫌は自分でとる”方法が
書かれています。

例えば、
「心が健康」の定義は?
 
著者は、
「心が健康=自分で自分をケアすること、
 優しさと思いやりを込めて自分を丁寧に扱うこと」

と定義しています。

引用:はじめに ストレス社会を生き抜くには「心のケア」が不可欠

小学校・中学校・高等学校・大学と
勉強して来ましたが、
学力に気をとられ、
自分の心の健康には、
ほぼ意識を向けずに来ました。
 
心の扱い方を知らなくても、
私の学生の頃は、
携帯もスマホもない時代。
 
大学3年の頃に、
ポケベルが登場したくらい。
 
人との繋がりを持つのであれば、
自分から他人に働きかけて、
繋がりを持つしかなかった時代。
 
他人と繋がりを持っても、
なにか気に食わないことが起きたら、
それはお互い様。
 
気に入らないなら
顔を会わせなきゃ良いだけでした。
 
でも今は違う。
 
SNSやらスマホやら、
リアルに会わなくでも
どこでも繋がれる時代。
 
やっかいな時代です。
 
自分の心は
自分で守る必要があります。

 
学校では教えてくれない
”自分のご機嫌は自分でとる方法”が
読むだけではなく、
ワークとして自分で体験出来る様、
工夫が凝らされています。

■ 自分のご機嫌は自分でとる

クリニックの個人面談をしていると、
職員がストレスを感じているのは、
院内の人間関係です。
 
自分とあわない人が
職場にいたら、
そりゃ心は乱れます。
 
わかります。
 
ただ、ずっと心乱れたままで
仕事をしていくのは、
ご自身の精神衛生上よくありません。
 
だからって、
相手が変わるかというと
相手は変わりません。
 
であれば、
自分の捉え方を変えるか、
自分のご機嫌を自分でとるかに
なってきます。
 
この本は、
そんなヒントがわかりやすい文章と
可愛らしいイラストで紹介されています。
 
私ははじめから
章をおって読んでいきましたが、
目次をみて、
自分が興味を持った処から読んでも
内容がわかる様になっています。
 

■ こんな方にお薦め

この本を手に取ったとき、
中学生・小学生の
姪っ子・甥っ子の姿を浮かべ、
購入しました。

私たちの時代とは違い、
心を扱う授業があれば良いのですが、
そういう授業があるとは聞いたことがない。
 
であるならば、
自分の心を守る手段を
成長過程の中で知っておくと
彼らの“これから”にとって
良いのではないかと考えたからです。

本の中で、
自分の考え方の癖に
触れられる部分があります。

例えば、第4章
嫌な気分の原因を理解する。
 
自分の感情の引き金を知り、
対処の仕方をしる。

そして、面白かったのは、
自分が生きてきた年数分
居座っている思考があるということ。
 
そこに、気づくことが出来ます。

長年居座ってきた思考が
自分の言動を雁字搦めにしていたのかも??と。

そんな気づきが得られたら、
あとは行動のみ。

その居座り続けている思考を、
捨て去れば良いのです。

 これ、なかなか難儀ですが、
見つけて捨てようとすると
していることがOK。

自分の行動に
変化が起きています。

長年居続けた思考は、
頑張って居座ろうとしますから。
不思議です。

この辺りのやり取りは
我ながら面白いと
自分を観察しています。

自分のご機嫌を
自分でとりたいのであれば、
自分でなんとかするしかありません。

自分で行動し、
自分で納得していくしかないと
私は考えています。

この本は、
自分の心のメンテナンスを定期的に行い
自分で自分のご機嫌をとっていく
「メンタルを整える道具箱」
を作っていくヒントが書かれています。

最後に筆者の言葉を引用して、
終わりにします。

心の健康は脳だけではなく、体の健康や環境とも切り離せないこと。
心は人生の要でもあり、心のケアは、人生のストーリーを変える力があること。

引用:おわりに

自分のご機嫌を
自分でとりたい方に
大絶賛でお薦めします。 
 
以上

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読書感想文

医療系人材紹介エージェント。日々、医師や看護師さんとお目にかかり、思うことや、自分がお邪魔して、こちらに人材を紹介したいな~と思う、医療機関さんが募集している人材情報を掲載していきます。あとは、自分の趣味のダイビングのことも書いて参ります。医療系で海好きの人と繋がりたいです。