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【っぽい】目玉焼きに何かけたっていいじゃない。



楽しみにしていた、東京アートブックフェア
しっかりきっちり行きそびれて落ち込んでいます。

こんばんは。



この上なく私事ですが、
この度晴れて、10代からの友人が結婚することになりまして


なんてめでたいんだ!!!!!!
と、すっかりごきげんなわたしです。


地方で暮らしている彼女とは、
学生時代のようにはなかなか会えなくなってしまったのですが、
関係はいまも変わらず、非常に大切な存在。



そんな友人から夜中に着信。


「またまた~こんな夜中に~~惚気かよ~~。」
と、にやにやしたわたしが電話を取ると、


「式場!!!ホワイトデーしか空いてない!!!!どうしよう!!!」





ん?



話の内容をなかなか理解できないわたし。
ただ物凄く切羽詰まった感じは伝わってくるよ。落ち着け。


よくよく聞いてみると、
式を挙げたい時期に、お目当ての式場が空いているのがホワイトデーだけだった。どうしよう。まじでどうしよう。


という内容だったわけですね。
なんだそれ。


やっぱりよくわからない。その日にやったらいいじゃない。


ホワイトデー=お菓子貰える日
じゃないの?そんなお菓子ほしいの?可愛いな。


のんきなわたしを置いてきぼりにして、
友人は尚も追い詰められている様子。



友人曰く、

ホワイトデー(スペース)結婚式
でググると、

「ホワイトデーに結婚式やるなんて、非常識!けしからん!」

的なページがいくつか出てきて、ナーバスになってしまった。
とのこと。


おいおいまじかよ。


ホワイトデーってそんな重要な行事だったのか。
知らなかった、、、。


クリスマス・お正月
あたりは、なんとなく気が引ける気持ち
分からなくはないけど、


ホワイトデーって、、、、、

バレンタインのおまけじゃないの。


これってわたしが非常識なだけなのか、、
価値観の違い?なの?


そもそも、
記念日系に全くと言っていいほど関心がない、
非キラキラ女子のわたしに真っ先に相談をしてくる友人よ。

何年わたしと付き合っているんだ。
完全に相談相手間違えてるよ。



とりあえず、

「ホワイトデーごときで結婚式渋る人は、そもそも大した友人じゃない。
そんな人は君の周りにはいない。大丈夫だ!気にすんな!」


と、なんとも主観的なアドバイスしちゃったんだけど、
まずかった?


ま、いいんです。


滅茶苦茶たのしみな結婚式を、ホワイトデーごときに潰されてたまるか。

ホワイトデーは来年も再来年も来るんだぜ!!




こういう出来事があるたびに、


「え?今まで普通だと思ってたこの考え。ノーマルじゃない?」


と、不安?まではいかないけど
衝撃を受けたり。


失礼があったり、不快にさせたりしちゃいけない。と思いつつ、
そんなことどうでもいいじゃないか。という考えも捨てちゃいけないような。


価値観の違いって面白い!




そんな、
「普通ってなんだろう?」
という考えを思い出させてくれる、今日の一冊。


「っぽい」
原題:ish
著者:ピーター・レイノルズ
訳:なかがわちひろ
出版社:主婦の友社


またまた絵本です。


まずタイトルがいいですね。

想像が膨らむシンプルなことば選び。
おはなし自体も素直にすっと入ってくる文章で、
著者は勿論、なかがわさんの日本語訳がとっても素敵です。


あらすじはと言うと、


主人公は、絵を描くことが大好きな少年”ラモン”。



ある日、お兄ちゃんに
「ちっとも似てない!」

と、絵をバカにされてしまいます。


すっかり自信を無くして、
自分の絵を捨ててしまうラモン。


そんなとき、妹のマリソルは
「わたし、この絵がすき!」

とラモンの絵を部屋に飾ります。



「正しい絵」「普通」「似てる」

って、そんなに大事かな?
「っぽい」でいいじゃない。素敵じゃない。


そんな妹の素直な気持ちは
大人になって狭くなった視野を広げ、
凝り固まった価値観を壊してくれます。



みんないろいろでいいじゃない~
肩の力を抜いていいんじゃない~




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東京在住、広告代理店勤務、本とピーマンと服が好きな27歳です。食べて、寝て、ぼーっとして、食べてを繰り返すどうしようもない日常や、小説から絵本、アートブック、漫画まで、定期的に雪崩を起こす本棚の中身を少しずつ記録します。