見出し画像

【ムーたち】幽霊はいるのか問題。




2週間くらい前から、ずっと右肩・右首が痛いです。


重要なのは
右だけ痛い。ということ。


はじめは寝違えたと思っていたのですが、
それにしてはずっと治らない。

そして朝から昼にかけて痛いのに、夜になると治っている。
でも次の日も朝起きると痛い。


なんでだ~~。


なんでなんだ~~。


と、毎日原因を考えていたのですが、(はやく専門家に見てもらえ)


ある日ふと、


ひょっとして?これは?






右肩に、、どなたか乗って?らっしゃる??


と、アホな妄想が始まり、
勝手に震える始末。
(もの凄いどうでもいい話がはじまりますよ。準備はいいですか。)




あれです。あれですよ。
心霊的なあれですよ。


しかもね、

夜はクラブなんか行っちゃって、
スマホにふわふわ付いてる系の、
タピオカ飲んでる系の
可愛い子捕まえちゃって、

朝まで遊んじゃって、

流石に疲れて、わたしが目覚めるころに
しっかり右肩に帰宅する、



都内の私大に無事入学して
夜遊び覚えたての幽霊ですね。これは。
(色んなものを敵に回しました。ごめんなさい。)


嫌ですねえ~。

嫌ですよそんな人家に帰ってくるの。

こちとら毎日働いてるんですよ。

一度死んでるのに、元気良すぎますよ。

勘弁してほしいですよ。
遊んでないで自立してほしいですよ。



わたしの右肩のアホ幽霊の話はこの辺にしておいて、
(妄想ではこの後、これから始まる地獄の就活とその後払い続ける多額の奨学金と老後の年金問題に関して5割増しの怖さで説き伏せて、大人しくさせます。)


幽霊って怖いよね。


自分自身、映画・本その他もろもろ
かなり感情移入しやすいタイプなので、

ホラー映画とか、とても苦手です。
観た後、大分先まで引きずります。
寝る前に布団のなかに誰かいないかチェックします。


そんなわたしが、
「幽霊って実はおもろい人たちなんじゃ、、」


と考えるようになったきっかけが、


今日の一冊。

「ムーたち」
著者:榎本俊二
出版社:講談社



榎本さんと言えば
『GOLDEN LUCKY』『えの素』などなど、

シュール系漫画の鬼才。



とにかく好き嫌いが分かれるし、
初めて読むと、

「え?これ?なに?どういうこと?」

と、全員が頭にはてなマーク連発なはず。



代表作GOLDEN LUCKYがモーニングで連載し始めた当時は、
常に読者アンケートが最下位。

一方で一部ファンから熱狂的な支持を受けていて、

その立ち位置から
編集長に「最下位でなくなったら打ち切り。」
という、異例の通告をされていたというのは有名なはなし。


この「ムーたち」も、
事前情報なく読み始めた当時、
「なんだかよくわからないけど、やばい漫画読み始めてしまった、、」

と、最初はわたしも「????」だったものの、


読めば読むほど榎本ワールドにどっぷり。
大好きな漫画のひとつに。



基本的にあらすじも何もないのだけれど、

なんとなく設定を説明すると、


父・虚山実(むなやまみのる)
小学生の息子・無夫(むなやまむーお 通称「ムー夫」)

が主な登場人物。

あとはお母さんだったり友達だったり。

大体の話は、
この親子二人の何気ない会話からはじまって、
何故かどんどん哲学的に。


「地球ってなんでまるいの?」

的な、普段は考えもしないけど
子どものころ一度は考えた日常の疑問や不思議。


そういうものをとことん突き詰めて、
1mmの情け容赦もなく、理詰めで読者皆をねじ伏せにかかる。


「あなたのアタマは風を通していますか? 
常識的思考によどんだ脳細胞の蜘蛛の巣払いに、この一冊!」

という漫画の紹介文が、まさに。



誰にでも何気なく染みついている常識や考え。
そういうもの全部踏みつけられた感じの、衝撃と爽快感。

狂気の沙汰ってこういうこと。


頭空っぽにして読まないと、
「あ、頭おかしくなる!!!!!」
てなります。

アレルギー反応にご注意。


これを何食わぬ顔で連載していたモーニングってすごい、、、、



そんな「ムーたち」、

幽霊についても思いっ切りねじ伏せていて、


わたしと同じくおばけが怖い息子ムー夫は、
度々お父さんと幽霊のはなしに。


確かに、
死後の世界の存在ってある一定の安心になるよな。



そしてこの心霊写真のはなし。

そう言われると心霊写真の幽霊、
みんな絶妙に怖い顔してる。

所謂、キメ顔。


放送禁止にならないギリギリの線を攻めている
ミーハーな幽霊の努力、尊い。



幽霊、可愛く思えてきました?




最後に、わたしの大好きな
外国人の名前を日本語に変換シリーズ。

ちなみに
ケビンはひろしで、ジェームズはつとむです。





この記事が参加している募集

推薦図書

買ってよかったもの

東京在住、広告代理店勤務、本とピーマンと服が好きな27歳です。食べて、寝て、ぼーっとして、食べてを繰り返すどうしようもない日常や、小説から絵本、アートブック、漫画まで、定期的に雪崩を起こす本棚の中身を少しずつ記録します。