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【メンタル不調の人のための読書室:ゆるっと本のまとめ】こころの葛藤はすべて私の味方だ~「本当の自分」を見つけて癒すフロイトの教え~(著:チョン・ドオン)(その1~心の中をのぞく精神分析という名のレンズ)

*メンタルが不調なときは、長文を読んだり、読書したりすることが難しいです。私は双極性障害に罹患しており、うつ状態がひどいときは、読書はもちろん、テレビも観ることができませんでした。
 今は体調も安定してきました。メンタルにちょっといいことを「ゆるっとまとめ」ていきたいと思います。
 読まれる方も、お暇なときにのんびりと読んでもらえると嬉しいです。

【精神分析家は心の探索者】
・クライエントのこんがらがった心を観察して、もつれた部分を自分でほどけるようにサポートするのが精神分析家
・精神分析はいわゆるカウンセリングとはまったく異なる作業
・もつれた糸の先はとても小さくて細く、かたまりに埋もれていてよく見えない
・心の中にある葛藤の根っこも無意識の中に埋もれていてしまっていて、なかなか見ることができない
・こうした糸のかたまりのような心のしこりがなくなると、私たちは自由になる
・誰もが「私は変わりたい」というが、人間はそう簡単には変われない
・変わるためには、まず自分の心を知る必要があるが、簡単ではない

・自分の理性的だと信じている人ほど、心の中に問題を抱えている

【私の心はどんなふうにできているのか】
・所属欲求(自分の居場所を探してさまよう)
 世の中に属したいという欲求
 私たちは仲間はずれにされないように、メールを送り、ブログやSNSを閲覧してコメントを残す。
 そんなふうに生きるのはラクではないが、所属することは生存と安全のためにも重要になってくる
 所属欲求が極端に高まった状態→利他主義(自分を犠牲にしてでも、他者のために尽くそうとする)
 極端に利他的な人はまず、自分と家族をいたわる
 「チャリティーはまず家族から」
  自己啓発
  インターネット検索
  読書・音楽を聴く
  美容のこだわり・筋トレ
  これらすべて「世の中に属したいという欲求」を表現している

・自尊心(他人に屈せず、自分の品位を守る)
自尊心が高い人→芯の強い
  自分の置かれた状況を瞬時に判断して理解する
  どう行動するべきか主体的に判断できる
自尊心が低い人
  自分の存在価値を認めることができない
  他者に依存している
  親・恋人、あるいは自分がもっている肩書に依存する
  承認欲求が強く、他人に認められたいと思う
  自分を支持してもらうことによって自分の至らない部分を補おうとする
自尊心が低いままだと…
  他人をあていしているので、悩みがつきない状態になる
  自尊心を満たすエネルギーが他人をあてにしているので常に不安定
  自分を認めてくれる人がいたとしても、その人に依存し、別の問題が生じる

・自己実現(潜在能力を活かす最大の原動力)
 私たちが生きる上で最大の原動力
 結果より過程のほうが大事
 (良い結果を得るためには、過程がしっかりしていなければならない)
 神経症(ノイローゼ)に苦しむ人々は、過程より結果を重視するあまり、人生を浪費していることが多い
 たとえ結果が満足のいくものではなくても、自分の潜在能力を信じて努力する過程を体験した人々は、より多くのことを成し遂げることができる。
 「自分は自己実現できているのか?」
  どう見ても明らかな事実について、自分や他人に「そんなことはない」 
  とムキになったことがあれば、自分の力不足な点を隠そうとしている
  自己実現できていない
 自己実現の欲求が強い人
  率直である
  人生を主導的に生きようと努力している
  他人の期待や意見などの外部圧力に振り回されず、独立的に行動する
  トラブルが生じても回避しないで、解決しようと努める
  「人生とは問題解決を繰り返していくことだ」という覚悟を持つ
  先入観にとらわれず自分と他人をありのままに受け入れようと心がける
  世の中という海で溺れるのではなく、海をゆうゆうと泳いでいく
  ユーモアを楽しむ心の余裕も忘れない

・抑圧(とくかく抑え込んでなかったことにする)
 受け入れがたい不都合な欲望や衝動、思考を無意識の世界に埋めてしまう
 一種の生き埋め行動
 側圧されたものは完全には消えずに、無意識の世界で生きている
 夢に出てきたり、身体的な症状になって現れることもある
 「抑制」は衝動を意識的に先延ばしにしたり、回避すること

・合理化(自分にいい聞かせてあきらめる)
 受け入れがたい態度や行動などにもっともらしい理由をつけて自分を納得させること
 自分を正当化して防御する
 
・同一化(なぜ、あの人みたいになりたいのか)
 成功した経営者の本が売れる理由
  お手本となる憧れの人のようになりたい心理
 
・理性化(自分にないものを持っている人を能力以上に高く評価する)
 他者を理想化しすぎてると、自分がとるに足りない人間に思える
 完璧でなければ何の意味もないという錯覚にとらわれる
 不安定な自分が許せなくなる
 成熟した人間であれば、自分の弱点にも目を向けられるようになる
 この世に完璧な人間などいない

【私の感想】
私たちが頭の中で考えている想いを分けると、こんなふうに分けることができることを知りました。
そして、私たちが日ごろ考えているのは氷山の一角。
ほとんどは無意識の中にある。
自分という人間を客観的にみるためにも、この心理学的なものの見方は勉強になりました。


                

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