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【本112】『キラキラ共和国』

著者:小川糸 出版社:幻冬舎

大好きな『ツバキ文具店』の続編。主人公の鳩子がミツローさんと結婚して、ミツローの娘QPちゃんとの日々が中心になっていきます。ミツローさんの亡くなった元妻・美幸さんとどう向き合ったら良いか悩む鳩子。そんな姿も、なんだか、鳩子らしく一生懸命で、微笑ましくも思えます。

あと、鳩子の仕事のひとつである手紙の代筆。今回もたくさんのお客さんが代筆を頼みにきます。私だったらどう書くんだろう。鳩子と一緒になって考えながら読み進めました。言葉は生き物だから、人に伝えるには熱がないと届く言葉になりませんよね。形式だったものではなく、自分の体温を言葉にのせていく。なかなか難しい仕事だけれど、とても興味深いなーと思います。

そうそう、このお話しは鎌倉を舞台に繰り広げられています。鎌倉の街の描写も豊かで、久しぶりに遊びに行ってみたくなりました。


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