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【ブックダム社長の携帯書 vol.2】無意識はいつも君に語りかける

こんばんは。お元気でお過ごしでしょうか。
いつも月末になると「早いもので今月も終わりますが・・・」と言っている気がします。
あえて言いますが、早いもので4月も終わりますね。

今回は2回目となる、私がよく鞄にしのばせて時を共にしている携帯書をご紹介。

タイトルは『無意識はいつも君に語りかける』という本で、著者は元・格闘家であり、作家でもあり、前参議院議員と、マルチな分野で活躍され続けている須藤元気さん。

昨日はXでもこの本への思い入れをポストしています。


読者として本のもつプラスのエネルギーを体感したはじめての本


本書に出会ったのは25歳のころ。人生の暗黒期で、やることなすことすべてがうまくいかず、とにかく悩んでいました。
自分を変えてくれる" 何か " を絶賛外に求めていた時期に、たまたま書店で目にしたのです。
(そこからもうしばらく暗黒期は続きますが、詳細ご興味のある方はこちらからどうぞ☟)


なにしろ、はじめて本に救いのようなものを求めて購入した1冊だったので、あれから13年の月日が流れても、どことなく特別な存在。
普段生活していて悩んだりどこか行き詰ったりしたとき、ページをめくっては須藤さんの言葉にヒントや励ましをもらい続けてきました。

まさに一読者として、ブックダムのミッションにもある「本を通したプラスのエネルギー」を体感できた本と呼べます。

この世界はあなたの投影物

前置きが長くなりましたが、本書のテーマと内容を端的にお伝えします。
一貫しているのは「この世界があなたの投影物であり、幸福になるのも不幸になるのもあなた次第である」というメッセージ。
同じニュアンスのことを、色々な方が、色々な言葉を用いて表現してきた真理といえるかもしれません。

須藤さんがこれまで様々な機会で使ってきた、70のキーワードを挙げられていて、それぞれの視点から前述のメッセージが繰り返し語られています。須藤さんの言葉が醸し出す世界観がこれまた独特で。

ちなみに、どこのページを開いても、そのとき読者が必要とする答えが、そこに書いてあると思うといった趣旨を須藤さんは冒頭におっしゃっています。
そんなうまいことがあるわけなかろうと思いますよね。ところが必ずと言っていいほど、答えが届いてくるんです。騙されたと思って、本書を手にとってみてください。

なぜならそれはあなたの無意識あるいは高次意識が、あなたに語りかけたいメッセージであるかもしれないからだ。
そう、いつだって無意識はあなたに語りかけている。

『無意識はいつも君に語りかける』 P6


どれも腑におちて一つに絞りきれないキーワードの数々

70のキーワードが散りばめられていますが、それぞれのキーワードに対する須藤さんの例えや言葉の使い方が好きなんですよね。
この場ですべてを挙げられませんが、個人的にプラスのエネルギー値が高いお気に入りのキーワードを紹介します。

★何が真実で、何が真実でないのかは、その人のストーリーであり、ひとつの解釈にすぎない

【解説】
真実とは共有の合意をした人たちの間だけの移ろいやすい幻の一種なのかもしれない。だからこそ、あなたはあなただけの真実に従って全力を尽くせばいいではないか。他人の評価を気にして、意に沿わないふるまいに気を配ることはない。
あなたの自伝はあなた自身にしか書けないのだから。

『無意識はいつも君に語りかける』 P41

★未来の幸福の必要条件ばかりをあげつらっていると、今を充実させることはできない

【解説】
幸福というものを考えるとき、僕はいつも大きくて美しい蝶々を思い浮かべる。
明るい日差しのなか、蝶はゆったりと羽ばたいて、咲き誇る花から花へと飛び回る。幸福という蝶々を招き寄せたければ、あなたという花は、今という瞬間に美しく咲き誇っていなければならない。
(途中略)
つまり、大切なのは、今、あなたがどれほど美しく輝き、可能性の花を大きく開いているか、なのだろう。

『無意識はいつも君に語りかける』 P85

★小さな達成感を繰り返し味わっているうちに最終目標を達成してしまう。そういうプランを立てれば人は挫折しにくい。

【解説】
毎瞬毎秒という小さな行動ユニットに全力を尽くし、意識を集めることによって、あなたの生活は質を高め、いつのまにか大きな達成を手に入れている自分に気づくだろう。
小さい一歩でも、歩き続ければ、いつかは世界を一周できる。

『無意識はいつも君に語りかける』 P121


いかがでしたでしょうか。70取りあげたいところですが、残りはぜひ本書で味わっていただけたら嬉しいです。
同じキーワードでも、25歳のころ、30歳のころ、35歳のころで解釈が違ってくるし、気づくことも違ってくる。
それも本書(そもそも本)の味わい深い部分のひとつですね。

どんな出来事にもイエスという

わたしの人生観には、「今日人生を終えても悔いのないように生きる」という軸があります。
それは自分なりにさまざまな経験を重ねて、いろいろな人たちとの出会いや、これまでの学びを通して、形成されてきた軸でもあります。

今回の記事を書きながら、13年前にその価値観と本書を通じて出会っていたということに気づきました。

これから死ぬまで、実践、鍛錬の日々であることは間違いないですが、呼吸をするようにどのようなことも肯定的に捉えるという姿勢で生きていきたい。もし何かに迷ったときは、時に本書のページをめくりたいと、思っています。

この世界は個々の意識の投影物であり、知覚される出来事には常にポジティブとネガティブの両面があり、自分が価値判断をするまでは中立であるというところに根ざしている。
どんな体験でも、そこから良い結果を引き出すか悪い結果を引き出すかは、結局本人次第なのだということだ。

(途中略)

この本で語っていることが、あなたにとって空気のような概念になり、どこかの本棚でゆっくり眠りにつけるようにしてもらえれば嬉しい限りだ。この本もそれを望んでいる。

『無意識はいつも君に語りかける』 あとがき






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