見出し画像

チームスポーツでの青春に憧れる

最近,私の数少ない友人が2人ほど”ハイキュー!!”にハマりだした.高校生ががむしゃらにバレーボールをするのが非常に感動するのだと.きっとあなたも好きになると思うから読んでくれと.ただ連載当初からはまったならまだしも,もう20巻以上出ている漫画を今から買って追う気力もなく,落ち着いたら読むねなんて軽くいなしていた.

それが約2,3ヶ月前のこと.今日ネットサーフィンをしていると,ハイキュー!!が10巻まで無料の文字が.読むかのような口ぶりで,友人を勧めを避け続けたことに多少の罪悪感を感じていた私.10巻という容量を無料で楽しめるならとリンクをクリックしてみた.

話は主人公が小学生の頃から始まる.たまたまテレビで隣町の高校が春高に出ているのを目にする.小さな体で高く飛び,点数を稼ぐ選手に憧れ,主人公は中学校に入ってバレーを始める.しかし進学した中学には男子バレーボール部がなく,試合に出れるようになったのは3年になってからだった.それも初戦から全国候補とぶつかり,最初で最後の公式戦を終える.強くなるんだと心に誓い,進学した高校でバレー部に入部しようとするとそこには中学の試合で当たったチームの”王様”が.そりが合わなかった二人が次第に力を合わせ,他のチームメイトとも切磋琢磨し,強くなっていく話である.

まだ5巻しか読んでいないけれど,この漫画の魅力は”普通の高校生がひたむきに頑張っている”漫画なのだと思った.ある程度の才能はあるのだけれど,一人の力では限界がある.力ある人が傍若無人に振る舞って,他メンバーと心が離れれば元も子もない.あることをきっかけに心折れて,立ち止まってしまうこともある.でも仲間たちがいるよ.みんなが乗り越えられるという強いメッセージを感じる.

相手と対戦するスポーツは,試合中に刻々と状況が変わる.追い詰められることも多々ある.でもリカバリすることも同時に可能である.結局はそのときの精神状態がものを言うのだ.このときに大丈夫だと行ってくれるチームメートがいれば,それはどれだけ心強いことだろうか.

また友人から言わせると,”ピュアなスポーツ漫画”なのだと思う.誰も蹴落とそうとはしない.スポーツである以上,試合中の心理戦は多少あるのだけれど,コイツがいなくなればいいと身体的心理的攻撃がないのは確かに安心して読むことができる.

この漫画を読むようになってから,友人たちから高校生活を送り直したいという発言を聞くようになった.こんな部活が盛んだった高校に行っていればまた違ったのかと.確かに私達がいた高校は部活が整っていなかった.スポーツ系なんてもっての他だった.だから自分が頑張るも,誰かが頑張っているのを応援する機会は少なかった.そんな学校にいれば,もうちょっとハイキュー!!のような学園生活を遅れていたのかなんて思わずにいられなくなるのだろう.後悔先に立たずなのだけれど.

今そんな状況にいれる君たち学生たちは貴重な時間を過ごしているんだ.だから大事にその時間を育んでいって欲しい.

この記事が参加している募集

マンガ感想文

サポートしていただければちょっと嬉しくなります. うそです.大分嬉しくなります.