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地元はそんなに好きではないけれど,たまにふと戻りたくなる

実家からぶどうが届いた.小ぶりな五房のぶどうである.

私の地元は全国区とまではいかないけれど,果物の町だと思う.春にはいちご,夏には梨とぶどう,秋には栗を楽しむことができる.

そんな環境で育った私は,小さい頃からフルーツを当たり前のように食べて育った.旬の時期は朝晩出るのが普通だったし,1回でぶどうを一房分や梨を二個半食べたところで何も咎められることはなかった.

でも一人暮らしをするようになってから,果物は贅沢品ということを身に沁みて感じるようになったのだ.如何せん,値段が高い.日常的に買おうものなら,一人分で一月の食費は4万円をゆうに超える.

やはり,地元故の安さだったのだなと思う.今では母親がわざわざ送ってくれるけれど,果樹園の方も贈る用だからと綺麗で身がしっかりした房付きのものを選んで送ってくれる.10年来お世話になって,実が揃っていなかろうが,美味しいことは私はよく知っているのに.それでも選んでくれる.おかげで冷蔵庫は宝の山のようであった.

今年は気候が安定しなかったから,出来は良くないのだと.それでも美味しいんだから参ってしまうな.

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