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エッセイ『壇蜜日記』を読んで

昨日の模様替えで全身筋肉痛の私である.
残業もそこそこに帰ってきたつもりだったけれど,結構疲れたみたい.
座ったのは良いけれど立ち上がれない.

ちょっと休んでからにしようと,目線を横にやると昨日動かした本棚が.
少ないつもりだったけれど,それなり大変だった.
減らすことも考えなければ.

そんなことを思いながら背表紙をぼーっと眺めていると,『壇蜜日記』で目が止まった.

この本を出した6年前,壇蜜さんはちょっとエッチなお姉さんとしてテレビに出ていた.そのため,結構受け入れる人とそうでない人がはっきり分かれていたように思う.ちなみに私は後者であった.

しかしテレビで見かける度に,色んな苦労をされてきたことを知ったり,ものの解釈の仕方や言葉の紡ぎ方が素敵だなと気付き,苦手意識が薄れてきた.そんなタイミングでこの本が出版され,すぐに手にとった.

何かに対して強く主張するような,訴えかけるようなものではない.ひたすらにふかふかの布団に包まれているような,そんな柔らかい言葉で日常を綴っている.かと思いきや,たまにふっと落ちるような感覚に襲われる.そんな不思議な本だ.

あまりにもはまってしまって友人に押し付けたのが今では懐かしい.壇蜜さんに対していい印象を持っていなかったはずなのに,読み始めたら季節を追って読みたいからと1年以上返してはくれなかった.

個人の日記でしかないのに,人をそこまで惹きつける壇蜜さん.
何がそうさせてしまうのだろう.
これも含めて『色気』なのかなと思うのはちょっと乱暴だろうか.

ちなみに,6年前の今日の壇蜜さん.「明日が怖くて胃薬.」以上.

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