焦げたチーズに潜む幸せ

今日,少し出かけていたら思ったより時間が遅くなった.お腹も空いてきたためご飯でもと店を探すけれど,行き慣れていない場所.どこに何があるかが分からない.店を見つけても,今は気分じゃなかったりもする.面倒だから帰るかと,駅へ向かうと緑の看板を見つけた,サイゼリヤである.

サイゼリヤ.それは庶民の味方である.代表的なミラノ風ドリアを筆頭に,700円もしないで十分なメイン料理を食べることが出来る.またサイドメニューも種類が豊富で,お腹の具合がまちまちのメンツで集まっても楽しめるのが大変ありがたかった.

それにドリンクバーもつければ鬼に金棒で,永遠とい続けることが可能である.私も高校が半日授業のときは4時間とか平気で居続けたものである.今思えば迷惑でしかなかったと思うけれど.

大学生になってからは,テレビ番組の帰れま10に憧れて全メニュー制覇する会を開いたこともあった.品数は多いかもしれないけれど,なんせあの値段.大学生でも十分に払えるだろうと.しかしそれも一部のお酒好きの手によって,ただの飲み会と化したのはいい思い出である.

研究室に所属していたときもよく利用した.もう大の大人が10人ほど連れ立って.待っている間に本気で間違い探しをしたのにも関わらず,全部見つけきれなくて悔しい思いをしたことがある.

そんなことをいくらでも思い出せるのも,どこに行っても変わらない店内とどこで食べても美味しい味のおかげである.そして私は今日も小エビのカクテルサラダとミラノ風ドリアを食べるのだ.

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