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「岩崎投手ありがとう」&「敗戦処理にも光を」

おめでとうございます。

阪神タイガースの守護神・岩崎優(いわざき すぐる)投手が最多セーブの栄冠を手にしました。長年ブルペンを支えてくれていますが、意外にもこれが初タイトルとのこと。

スアレス投手の退団とケラー投手の不調に伴い、昨年はクローザー。今シーズンは8回に投げる従来の役回りに戻っていました。しかし湯浅投手が怪我で離脱したことで5月からクローザーへ復帰。それでセーブ王に輝いたのだから頭が下がります。

連日抑えてもニュースにならず、ごく稀に打たれた時だけ騒がれる。先発の勝ちを消したとか球が遅いからクローザーに向いていないと叩かれる。どんな仕事でも、日々ランダムに発生する諸々をミスなくこなすのは簡単ではありません。地味だけど尊い積み重ねを「できて当たり前」と流され、上手くいかなかったケースだけ注目されるのはしんどい。

本格的にリリーフへ転向した当初は、主にビハインドの状況で投げていました。藤川球児さんがYou Tubeで話しています。「負けている展開で、自分と岩崎が相手の勢いを止める役割を果たしていた」と。

先発がKOされた後もゲームを壊さず、味方の反撃気運を高める。重要な仕事です。

少ない点差のリードを保ったリリーフ投手には「ホールド」が付きます。ならば負けているシチュエーションで投げて失点せず、チームが逆転勝ちを収めた場合にも何らかの数字が付くようにしたらいい。そうすれば敗戦処理を担う投手のモチベーションが高まり、応援する側の熱も変わってくるはず。

非正規雇用のベテラン書店員も敗戦処理みたいなものでしょう。何の数字も付かないところで便利屋みたいに様々な役をこなす。だからこそ岩崎投手の躍進が胸に染みるのです。

次はCS。抑えて当たり前なんて思いません。いつもありがとう。応援しています!!

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