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「静かな制御不能」がついに動き出す

やはりSANADA選手と内藤選手は「別々の道を歩む宿命」でした。

「Just 5 Guys」誕生の瞬間です。

新日本プロレスのリングに、新日本以外でデビューした選手だけのユニットが生まれました。

少し前に結成された「Strong Style」のメンバーは、新日本生え抜きの鈴木みのる選手、エル・デスペラード選手、そして成田蓮選手。みのる&デスぺ選手と「Just 5 Guys」のタイチ&金丸&TAKA選手は昨年まで同じ「鈴木軍」に在籍していました。

バンドが活動を休止する際に「音楽性の違い」というフレーズが使われます。この状況を見ると「鈴木軍」の解散理由も「プロレス性の違い」といえそうです。

ではSANADA選手の脱退はどうか?

内藤選手率いる制御不能ユニット「ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン」の日本人メンバーは色合いがザ・ビートルズのそれと重なります。

内藤哲也&高橋ヒロム=ジョン・レノン(カリスマ性がある)
鷹木信悟=ポール・マッカートニー(頼りになる)
BUSHI=リンゴ・スター(お母さん)

そしてSANADA選手は「静かなビートル」と呼ばれたジョージ・ハリスンでしょう。

ビートルズ解散後、ジョージは「オール・シングス・マスト・パス」という3枚組のアルバムをリリースし、ファンを驚かせました。結果は全米&全英チャートで堂々1位。長年ポールやジョンの陰に隠れていた彼がついに実力を満天下に知らしめました。

ジョージとビートルズの音楽性がそうだったように、SANADA選手とロスインゴのプロレス性も合っていました。ただ強烈な輝きを放つ内藤選手や鷹木選手の横ではチャンスを掴めなかった。だったら彼らから離れ、自分だけでやってみる。己の力で道を切り拓く。それがSANADA選手の切実な望みだったのかもしれません。

「静かな制御不能」がついに動き出す。見守りましょう。

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