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ぼうさいこくたい2023@横浜 にいってきました〜イベントレポート01〜

9月17日・18日に開催された「ぼうさいこくたい2023」。
今回で8回目をむかえる日本最大級の防災イベントの参加レポートをお届けします。

横浜国立大学で開催された「ぼうさいこくたい2023」は、大学キャンパスの敷地を大規模に使い、約400のプログラムが出展されています。

当日は30°を超える気温でしたが、様々な世代の方が多く訪れ非常に活気のあるイベントでした。


自然災害伝承スタンプラリー 伝Q

BUD(防災ユニバーサルデザイン)としても活動されている田中手帳株式会社さんは『自然災害伝承スタンプラリー 伝Q』として出展。
https://bosai-kokutai.jp/2023/o-30l/

スタンプラリーはスマートフォンを用いて参加する形式。会場の横浜国立大学の中にある防災標識を用いたクイズに挑戦するクイズラリーを提供し、楽しみながら防災について学べます。

参加特典として、手のひらサイズの「災害伝承パスポート」がもらえました。「ぼうさいこくたい2023」のマーク入り表紙の限定版とのことで、災害伝承をする際のポイントなど内容もアップデートされているとのことです。

また、9月17日の朝には『NHKニュース おはよう日本』のからの取材も受けました!

この『自然災害伝承スタンプラリー 伝Q』は、2019年に発表された新しい地図記号「自然災害伝承碑」と、その災害教訓を後世に残し、防災啓発を図ることを目指しています。

中継では、こうしたプロジェクトの意義や、これまで開催してきた自然災害の伝承碑をまわるスタンプラリーの模様などが放映されました。

次世代自動車の電力供給

日産やトヨタからは、災害時に電力をまかなうデモ展示が行われていました。
https://bosai-kokutai.jp/2023/o-17l/
https://bosai-kokutai.jp/2023/o-17r/

日産自動車は電気自動車(EV)「日産アリア」から電力を供給する「給電デモンストレーション」を実施。自動車内は直流のため、交流(普段の家庭で一般的に使用される形式)へ変換するコンバーターとともに使用し、一般家庭の消費電力で約1週間程度をまかなえるとのことです。日産自動車と災害連携協定を締結している横浜市によるパネル展示も行われ、EVが災害時に「走る蓄電池」として活用できることがPRされていました。

トヨタは車中泊避難にフォーカスし、やむをえない車中泊避難のリスクとその対策方法について展示されていました。感染症などの理由もあり、今後も災害発生時にはやむをえず車中泊避難を選ぶ方が増えると予想されています。

ベッドのようにフルフラットになる座席や、家電をそのまま使えるコンセントなど、車内で生活が完結するアプローチが特徴的でした。コンバーターは車に内蔵されており、別途用意する必要が無い点も使いやすそうです。

「防災」意識を高めるゲーム

そのほか展示で目立ったのは、分かりやすく楽しみながら「防災」意識を高めるゲーム形式のアイテムでした。カードゲームからすごろく形式のゲームまでさまざまな種類がありました。

写真は街にある危険なエリアや災害の歴史などが情報としてまとめられたカードゲームです。親しみやすいイラストが描かれていて、子どもだけでなく大人にとっても気軽に手に取れるアイテムとなっています。

『乳幼児からのまち保育と防災~カードゲーム「てくてくまっち®」を体験してみよう~』の展示。カードは小さいお子さんが扱っても安全な素材や加工が選ばれています。
https://bosai-kokutai.jp/2023/p-16/

日常の活動の延長線上で防災・減災の視点からまちの資源と活用方法を学べる絵合わせカード「てくてくまっち®」

体験型展示

屋外展示もとても充実しており、地震の模擬体験や災害時のトイレなど、通常の日常(平時)から離れずに、緊急時(有事)のシミュレーションを体験できる貴重な機会が提供されています。

おわりに

今年は1923年に発生した関東大震災から100年の節目にあたります。このイベントを通じて、過去から学び、次世代につなげる大切さを再認識し、防災意識の向上と助け合いの重要性を改めて感じました。

「ぼうさいこくたい2023」をきっかけに、わたしたちTEAM BUDも、一人ひとりが備えを育み、共に支え合う安全な社会を築くために活動を進めていきます。


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