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マクロ経済学

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記事一覧

飯田泰之『財政・金融政策の転換点 日本経済の再生プラン』読んだ

最近は積極的にマクロ経済学のお勉強をすることもなくなってしまったので、たまにはこういう本…

岡奈津子『賄賂のある暮らし :市場経済化後のカザフスタン』読んだ

旧ソ連シリーズどんどんいくぞ、というわけで、一部で評判の『賄賂のある暮らし』読んでみたの…

2023年読んでよかった本、社会科学編

2023年の振り返りまだまだ続くよ。 去年はあまり社会科学の本を読まなかった。明らかに情熱や…

長沼伸一郎『物理数学の直観的方法 〈普及版〉 理工系で学ぶ数学 「難所突破」の特…

この本を読んで経済学は物理学からのアナロジーの要素が大きいと理解した。それと数学の苦手意…

長沼伸一郎『経済数学の直観的方法 マクロ経済学編』読んだ

経済学は日本では文系の学問ということになっているが、それは大変な誤りである。 しかし学部…

オデッド・ガロー『格差の起源』読んだ

ようやっと読んだ。 ここでいう格差とは、国内の格差ではなく、国家間、地域間の格差である。…

『安倍晋三 回顧録』読んだ

日本の政治家がすぐに回顧録を出すのは珍しい。 この回顧録は政治記者の橋本五郎氏らによる長時間のインタビューをまとめたもの。インタビューが行われたのは亡くなる半年くらい前、ロシアによるウクライナ侵攻のちょっと前である。 昭恵夫人のチェックは入っているのだろうが、小池都知事などへの忌憚のない意見なども収録されており、なかなか笑える内容となっている。 また聞き手の橋本氏もたまに意地悪な質問を交えたりしているのだが、的確に反論したり、あるいは素直に間違いを認めたりしている。

ベン・バーナンキ『危機と決断』読んだ

積読解消シリーズ。7年ほど積んでた。 Kindleなので積むという表現が正しいかどうかわからない…

スーザン・ストレンジ『カジノ資本主義』再読

積読解消シリーズだ。 大学生のころに読んでいまいち意味がわからず、また読まないといけない…

服部茂幸『危機・不安定性・資本主義 ハイマン・ミンスキーの経済学』読んだ

さて2023年も積読解消シリーズどんどんやっていこう。 約10年前に出版されて、わりとすぐに購…

小野善康『不況の経済学』読んだ

年末なので積読解消シリーズいくべ。 1994年出版のこの本、2012年ころに購入し、10年ほど積ん…

高木久史『撰銭とビタ一文の戦国史』読んだ

日本の貨幣の歴史シリーズだよー。 この分野の第一人者によるわかりやすい解説書だ。わかりや…

ウクライナのことをなにも知らなかった

ウクライナの歴史のことを私はよくわかっていない。 例えば、キエフ大公国はルーㇱの国だった…

人口減少を伴う貧困化はやばいね

日本の貧困化について。 ちょっと前、こんな記事を見てしまった。 今の円の水準がどれくらい円安なのかはよくわからないが、デフレ(またはディスインフレ)に見合った通貨高になっていないのは間違いないであろう。国内では物価や賃金が低迷しているのに、通貨が強くなっていなければ、国内消費者が買えないような価格で輸入するしかなくなる。これがこの記事が指摘する買い負けである。 経済学の教えるところによれば、輸入物価上昇は輸入代替化をもたらす。要は輸入品が高くなれば国産品の競争力が回復す