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将来の話

 challengedchildrenの2人はそれぞれ就労支援A型という形で働いている。長子は北九州中から集められたゴミのカンビンの仕分け作業並びに、アルミ缶を潰したアルミのインゴットを作る作業場で働き、既に20数年が経っている。経験値からくる手当も合わせて給料が月11万くらい。これに障害年金を合わせたら、1人でカツカツ暮らしていけそうなくらいの収入はあるのだが、とても1人では生活は無理であるようだ。既に実証済みである。
 我が息子は今年4月からWEB製作の会社に勤めている。週5日、時給900円、4時間勤務である。長子と違って、厚生年金とか健康保険はない。これに障害年金を加えても1人暮らしをするには厳しいだろう。今のところ平静を保っているが、いつ何かおかしくなるかもしれないので、手放せない。
 できうるなら近い将来に寛解して、正社員としてどこかで働いて、十分生活ができる給料を頂ける所に就職してもらいたいものであるが、果たしてどうか。
 いずれにしても親の方が早く死ぬので、彼らの将来についてちゃんと考えてやらないといけないと考えている。
 長子に関しては、将来、シェアハウス等に住まわせようかと考えてはいる。そういう子たちが集まって一緒に生活して、支援員がついてくれているらしい。どんなものか見学にいってみないとどうにもわからないけれど。
 我が息子は、前述したとおりだが、1人暮らしはちょっと不安であるので、こんな男でもいいという女性が現れて結婚でもしてくれたら助かるのだが、世の中そんなに甘くはできてはいまい。
 娘がいるので、定年後は、一緒に暮らしてくれればという期待もあるが、娘の方こそ、いつ縁談があるかもしれないので、期待はかけられない。結婚するほうが、幸せとはかぎらないが、そこは娘が判断すべきことだろう。足枷をつけるつもりはない。
 さてそんな話を居間のテーブル越しに、コーヒーを飲みながら、爺さんと婆さんが真面目に話をしている。そんな歳になった。
 
 

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