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ルーティン化(習慣化)をするのが苦手な子

宿題やお手伝い、生活をしていてやらなければならないことをルーティン化(習慣化)すると、ストレスなくスムーズに取り組めるこど多いです。

また大人の方からしても、ルーティン化すると叱ることも注意することも少なくなって、余裕が出てきますよね。

しかし、このルーティン化に苦手意識を示してしまう子がいることも事実です。


例えば、いくら本人と相談して
「◯時に宿題をやる!」
と決めても、結局やる気が起きずにそのままダラダラと時間だけが過ぎてしまい、心配になって言葉をかけても気分を損ねて、やらないで終わってしまうとなんてこともあるかもしれません。

どちらかというと、時間の感覚よりも、気持ちの感覚を優勢するタイプですね。

なかなかルーティン化ができない子は、そのようなタイプが多いと思います。

そんな子たちに、毎日同じ時間に始めるように声をかけても、気分が乗らなかったらなかなか始められません。


最近感じるのは、
ルーティン化が苦手な子供たちには、
始まりと終わりの時間を決めて、その時間の幅の中で、そのときの気分に合わせて自由に取り組ませると成果が出やすいと考えます。


しかし、
「◯時から、◯時までの間で宿題と、明日の準備をしてね」
と言っただけでは、自由度だけが高くなるだけで、おそらく何もしないで終わることになると思います。

ここで大切なのは、
『自分の今の気分でスケジュールを決めさせる』
ということです。

その流れは、
【①課題を明確にする】
まず、時間と課題の内容を確認させます。
時間の枠だけを作っておいて、その枠の中に自由にその時の気分で課題を入れていく作業をしていきます。

まだ時間の感覚がつかめなければ、時間の幅を課題の数だけ分割すると子供たちもイメージしやすいです。
例えば、1時間で課題が2つあった場合、30分ずつ区切るイメージです。
『始めの30分→宿題』
『終わりの30分→明日の準備』
といった形で提示すると、視覚的に理解できるようになります。

そのときに、あえて自由時間を入れても、メリハリがつくかも知れません。


【②できなかったときのことを決める】
自分の気分で決めたスケジュールを守れなかったときにどうするか、自分を律するためにも自分自身でペナルティのようなことを決めておくとよいと思います。

こちらから、
「もしできなかったら、〇〇だよ」
と言うよりも、
『自分で決めたことが、できなかったらどうする?自分に嘘をつくことになるから、決めておきたいんだけど』
と、子供自身に決めさせると、かなり効果は高いかなと思います。



【③時間を意識させる】
気分を悪くするので、
「早くやりなさい」
といった指示を出すのではなく、時間を意識させるのが大切かと思います。

ですので、始める前に
「時間だけは伝えるようにするけどいい?」
と確認してから、時間を知らせるとよいかなと感じます。



ルーティン化が難しい子は、気持ち優先の子が多い気がします。

その性格を逆手にとって、気持ちに合わせてスケジュールを立てさせるようにして、それがルーティン化されるとよいかなと考えています。

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