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身の回りの整理整頓(実践例)

学校やご家庭に関係なく、身の回りが物でぐちゃぐちゃになってしまって悩んでいる子供たちはたくさんいると思います。

これまでも、何度か整理整頓についてのお話はさせていただいておりましたが、忘れずに元の位置に戻したり、最後までやり遂げるために意識し続けたりすることは、やはり難しいと思います。

どうしても、言葉をかける回数や注意されることが多くなって、なかなか成功体験が積み上がりにくい実態があるかと思います。


もちろん、全てにおいて改善されることは難しいですが、成功体験が積み上げやすく、自然と意識できるようになった手立てがありましたのでご紹介させていただきます。

私は、日頃から思っていたのですが、自分の物が管理できないのに、そもそも物に溢れているなと感じていました。

そこで、保護者の方と相談をさせていただいて、極力物を持たない、必要最低限の物だけを管理するといった『ミニマリスト』のようにしてみてはどうかと思いやってみました。

まず、整理整頓が苦手な子に、
「物を大切にする人は、一つのものを使い続けるんだって。ちょっとやってみない?」
と、気持ちを高めていきます。

とりあえず、その子は文房具の管理が難しかったので、まずは学習用品から物を少なくしました。

筆箱の中身は、
◯鉛筆一本
◯消しゴム一個
のみにして、赤鉛筆や定規、三角定規、コンパス等は、全て貸出し制にしました。

本人も鉛筆が折れることや、予備がないことに初めは不安な様子でしたが、先が丸くなったら、大人が削ってあげるから、その一本だけを大切にするようにと意識付けしました。

そうすると、流石に鉛筆を落とせば、変えがないので、すぐに拾いますし、無くすことはありませんでした。

そうなると、
「前まで鉛筆がすぐに無くなっていたのに、管理できるようになったね。」
「筆箱の中身がスッキリしていて、大人みたい。」
と、褒める回数が増えてきて、整理する意識を高めることができました。

スタートして1ヶ月程度で、ノートの管理までできるようになりました。
(教科書類は、全て学校に備えてある棚から持っていくスタイルで、自分の道具箱には、ノート一冊にしています。)


身の回りの整理整頓が難しい子にとって、物がある環境は、なかなか対応しきれないことが改めて分かりました。


整理整頓が難しくて、すぐに散らかってしまう場合、思い切って物を減らしてみると、成功体験に繋がりやすいです。

ご家庭や担任の先生と相談をして、新学期試してみてください。

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