思索メモ 3. (テーマ・教育)


教育の未来を教育関係者だけでなく、家族でも、身近な友人や知人間でも、とにかく皆で考える上で、共通して読んでおくといい文献とは何だろうか。?

私はその一つとして、イスラエルの歴史家、ユヴァル・ハラリの『21Lessons』を挙げたい。
Ⅴ章「レジリエンス」の19「教育」。
これは教育の現状と将来への課題を認識する上で、非常によくまとまっていると思った。
個人的には、必読だと思う。
そして、私自身が最近読んでいる、NHK出版新書、『人類の未来』にも、教育を考える上で、洞察のあるアイデアが語られていた。
語り手はアインシュタインの真の後継者としてあまねく尊敬されている数学者にして、理論物理学者にして、宇宙物理学者のフリーマン・ダイソン博士!!
教育の専門家ではない、知の巨人、ダイソン博士にあえて教育の将来について問う著者の吉成真由美さんの視点は素晴らしい。

以下に簡単に編集してみる。

まず、学びにとって最も重要なことは何か?それは知的探究心や好奇心。知りたい、学びたいという内発的なエネルギー。
博士は「博物館のほうが学校よりも役立つ」と常々言ってこられたそうです。博物館を歩き回ることで、当時持っていた知識のほとんどを得ていたとも。
そして、大戦期で学校に週に7時間しか通えなかったけれど、それくらいがちょうどよかったとも。
読書をたくさんして興味のあることを思う存分学んだとも。
そして、学校を自由に選択できることが望ましい、異なる種類の学校が存在して、生徒や親が自由に選択できたらどんなにいいかとも。

思索メモ

視点1. 教育の多様性。親や子どもが異なる種類の学校を自由に選択できること。
視点2. 学校に合う生徒も合わない生徒もいる。
視点3. ダイソン博士は天才だけれど、必ずしも天才の教育を語っているわけではない。
視点4. 学ぶ場所は必ずしも学校だけではない。
視点5. 教育とは子どもが自発的に好奇心や探究心から内発的な動機で学べるための適切な環境のことだと定義してみる。
視点6. 選択肢は学校で学ぶか、それ以外で学ぶかの2択では必ずしもない。個々人に合ったちょうど良いバランスが重要。
視点7. 世間で常識だと思われていることも、まず疑ってみること。最初から間違っているとも、正しいとも思わないこと。確信からはじめず、問いからはじめること。







この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?