手塚エマ

主にBL小説を書いています。 BL電子書籍『恋文代筆承ります』『極道紳士と気まぐれ仔猫…

手塚エマ

主にBL小説を書いています。 BL電子書籍『恋文代筆承ります』『極道紳士と気まぐれ仔猫』販売中。 BL、異世界ファンタジー、歴史小説、純文学、エッセイ、評論、何でも書きます。 好きな食べ物は舞茸の天ぷらと、あさりの味噌汁。 私の死に水は、あさりの味噌汁で取って欲しい。

最近の記事

うちの卵かけごはん

生卵の白身が苦手なので、白身の半分ぐらいは味噌汁に入れて食べています。黄身をのせたらみりんを少量、味付けは醤油。よくかき混ぜたら、トッピングに天かすをどばーっと。 コクが出て、おいしい卵かけご飯になりますよ。

    • 推し短歌 晩秋よ

      晩秋よ銀座の鐘が告ぐ別れ何をか思わんうつむく君よ

      • 推し短歌 吾は無力

        吾は無力モノクロームになりゆく君をとどめる手立て我になし

        • 推し短歌 薔薇のとげ

          薔薇のとげ親指だけで抜き取って恩讐の果てに父に捧げん

        うちの卵かけごはん

          推し短歌 夜の浜辺

          夜の浜辺連打の打ち明け花火見る歓声吾を見る君神秘

          推し短歌 夜の浜辺

          推し短歌 屠所の羊

          屠所《としょ》の羊連絡なんて来ないって笑って自戒す我の目の色

          推し短歌 屠所の羊

          推し短歌 冷ややかに

          冷ややかに切られし縁に手を伸ばす我は抜け殻いのち繋がん

          推し短歌 冷ややかに

          推し短歌 吾の想い

          吾の想い消せる日を問う蝉時雨惑わず生命焼き尽くすかな

          推し短歌 吾の想い

          推し短歌 あなたなんて

          あなたなんてあなたなんてと言いながら襟首引っ張る突き放す

          推し短歌 あなたなんて

          推し短歌 口噤み

          口噤み動かぬ君を恋う我を泣いて許さん愚かなりとも

          推し短歌 口噤み

          推し短歌 我は恋う

          我は恋う便りなき君悲しみを大海原に投げるが如く

          推し短歌 我は恋う

          サドンデス 第一章第三話

          第三話  明宏は母と兄と姉達と、田んぼの 畔に腰を下ろし、握り飯と沢庵だけの昼飯を、大きな口で平らげる。  日頃から忙ししないだの、落ち着きがないだの、明宏は家族から小言を食らっている。  一族が食後の休息を取る中で、先に御神山の麓にある自分の田畑に戻って来た。  動いていないと、尻の辺りがムズムズしてくる質なのだ。  すると、苗を植えたばかりの田畑を見下ろすように、すらりとした少年が立っている。  袖のない単衣の着物に、膝丈の半袴。  遠目に見れば、百姓の小せがれの

          サドンデス 第一章第三話

          サドンデス 第一章第二話

          第二話  すわ、熊か。  深作は身をひるがえして、腰の刀に手をかける。  だが、立ち並ぶ杉の幹の間から、うっそうと茂る熊笹《くまざさ》や、野草を踏みしだきながら現れたのは少年だ。  両袖を外した単衣の着物は、だらしなく肌け、肩口から出た長い腕は、擦り傷だらけになっている。  右手には弓を持ち、弓筒を背中に斜めに背負っていた。  深作は、総髪を高々と括《くく》った少年の、黄色の組み紐に目がいった。  あの色艶は絹だろう。  粗末な身なりにそぐわない、高価な絹の組み紐で、

          サドンデス 第一章第二話

          サドンデス 第一章第一話

          第一話  「僕、今度、五十崎将衛を書いてみたいと思ってるんです」    縄暖簾でも掛かっていそうな、渋い店構えのカウンター席。  佐紀雄太は、隣の男性に持ちかけた。 「五十崎将衛ですか?」  案の定、早乙女は、渋面を浮かべて押し黙る。  ライトノベル作家の佐紀の、新しい担当編集者だ。メールや電話で、引き継ぎは済んでいる。  十代後半で単行本デビューした佐紀のキャリアは十年近い。  数冊連作しているヒット作もあり、新作も定期的に出している。  売れ行きはといえば、可も

          サドンデス 第一章第一話

          あらすじ

          キャッチコピー 俺はもう、考えるのをやめる。 この道が途絶えているのか、どこかへ繋がるのかはわからない。 間違いなのか正しいのかもわからない。 間違いだったと気づいたとしても、それはその時の話でいい。 二十六歳の五十崎将衛は隣国の覇者、今野正考率いる総勢三万の大軍勢を、三千にも満たない兵力で迎え撃つ。 覚悟を固める。 撃って出た。 #週刊少年マガジン原作大賞 #連載部門 サドンデス -Sudden Death- | 記事編集 | note

          リアル料亭・ガチ仲居 最終話

            最終話 日本文化の継承  コロナ禍前は連休の度に、建物の中庭の、能舞台に似せた石舞台で、舞妓さんの芸を鑑賞するなど、催しものがありました。  来訪されたお客様も、ここぞとばかりに着物の意匠に凝っている。  着物と帯の斬新な色合わせや小物使い、和洋折衷の装いなど、拝見するだけで着物好きには堪りません。  コロナ禍と呼ばれるようになって以来、そういった催事は一切取りやめ。  もう何年も芸者さんを見ていません。  日本の古き良き伝統は、こういった遊びによって継承されます

          リアル料亭・ガチ仲居 最終話