子供を亡くした人が集まる遺族会に参加する

病院から子供を亡くした人達が
集まる会があるので参加しませんか?
というお知らせが届いた。



NICUの看護士さん達とも
また話せるだろうし、
行くことにした。



雲くんは

「悲しくなるから」

という理由で行かなかった。




その遺族会には
電話をくれた看護師さんも
参加していて

「あの電話で救われました」

と御礼を言う事ができた。



NICUと小児科のグループ
2つに分かれて輪になって、
順番に話し始める。



私の順番になり、
娘の事を話し出すと号泣してしまい、
嗚咽しながら何とか話す。



電話をくれた看護師さんが
私の横で背中をさすってくれた。



どこまでも優しい・・・。

あなたは神様ですか?



遺族会の中には
赤ちゃんを亡くして数年経っていても

写真を見る事ができないと言っている人や
泣いてしまって全然話せない人もいて、

いつまでも悲しみは色褪せないんだと
思った。



順番に話すのが終わって
自由に話せる時間に
担当の看護師さんとも色々話す事ができた。



会が終わって
エレベーターに乗り込んだ時、
同じ輪の中にいた女の人がいて、
エレベーターを降りてから
話しかけようと思ったら、
向こうから話しかけられ、
1階のロビーで話をした。



同じ辛い経験をしている者同士、
話は尽きず、
しばらく話して連絡先を交換して
また会いましょう
となった。



後日、待ち合わせて
喫茶店で話す事になった。



その人は体外受精をして
赤ちゃんを授かったようだ。



でも、生まれて数日で
赤ちゃんは亡くなってしまったそう。



その後も何度も体外受精をしたけど
授からず、通帳を見て旦那さんと
もう諦めようか・・・となった

と話してくれた。



そう、こういう人もいる・・・。



努力して、たくさんお金も使って
それでも授からない事もある。


何て辛いんだろう・・・。


でも、その人は

「今は好きな仕事もできて
優しい旦那さんもいて
幸せ。」

と言った。



それは本心なのか、
そう自分に言い聞かせて
前を向こうとしているのかは
分からないけれど、

「幸せ」

という言葉に
私はホッとした。

それと同時に強い人だなと思った。


” 子供や大事な人を亡くした人達は
その後、前を向いて
生きられているんだろうか・・・"

と、その後の人生が知りたい
と思っていた私は
その人と話して
救われた気持ちになった。



同じ悲しみを経験した人達と話し、
気持ちを共有することができて
遺族会に参加して良かったと思った。

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