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牛・豚・鶏…、食肉には優れた成分がいっぱい。すごい!食肉のチカラの解説

食肉の機能成分 その1 ダイエット効果

(筋肉形成・維持効果、脂肪燃焼効果、体脂肪低減効果)

今回は食肉のダイエット効果についての解説です。数年前にラム肉(羊肉)には、ダイエット効果があるとブームになりました。それはラム肉の脂肪は体温では融けず吸収されないためや、脂肪を燃焼させるLカルニチンが豊富という理由からでした。でも、実はラム肉以外にも多くの食肉にはダイエット効果や美容効果があるアミノ酸が豊富なのです。美味しいお肉を食べて、美しくダイエットしましょう。

1、         ダイエット効果(筋肉形成・維持効果、脂肪燃焼効果、体脂肪低減効果)

①     バリン(必須アミノ酸) ロイシン(必須アミノ酸)イソロイシン(必須アミノ酸):牛肉 豚肉 鶏肉
(解説)バリン、ロイシンやイソロイシンは、BCAA(Branched Chain Amino Acid=分岐鎖アミノ酸)と呼ばれ、食肉やマグロなどの動物性タンパク質に多く含まれており、筋肉の形成を促進したり、ダイエット時の筋肉の分解を防いだりする効果のほか、肝機能を強化させる効果がある。従い、ダイエット時には筋肉維持のために肉類を食べる事が効果的である。

②     ヒスチジン(必須アミノ酸):鶏肉
解説)ヒスチジンは、鶏肉に多く含まれ、元々は子どもの発育期に欠かすことのできない必須アミノ酸として知られていたが、最近では食欲を抑制して脂肪燃焼を促進する作用があることが明らかとなり、ダイエット効果が期待されている。その他の効果としては、赤血球形成を促進するため、貧血の治療に有効であるほか、紫外線の刺激を軽減させる効果があるため、シミやそばかす、皮膚ガンの予防に効果があるといわれている。

③     L-カルニチン(ビタミン様物質):牛肉 羊肉
(解説)牛肉や羊肉に多く含まれるL-カルニチンは、ビタミン様物質や生理活性物質といわれ、細胞内でエネルギーを生産する働きをしているミトコンドリアに脂肪を運んで燃焼させる働きがある。牛肉・羊肉などの赤身肉に多く含まれており、筋肉量を維持しながら、脂肪を燃焼させるダイエットに牛肉は最適である。
 
④     共役リノール酸(脂肪酸):牛肉
(解説)牛脂や乳製品に多く含まれる共役リノール酸(CLA)は、不飽和脂肪酸の一種で、脂肪の分解、燃焼を促進し、脂肪の蓄積を抑制する働きとともに抗ガン効果もあると言われている。

⑤    ビタミンB1 (ビタミン類):豚肉
解説)ビタミンB1はニンニクとの相性が良く一緒に食べると身体への吸収がよくなる。従ってサムギョプサル(豚バラ焼き)をニンニクと一緒に食べるのはベストマッチである。 ビタミンB1は、糖質を分解する酵素を助け、エネルギーに変えるエネルギー代謝に関係している。 不足すると疲労しやすくなったり、手足がしびれたり、むくみ、動悸などといった症状が出てくる。また、脳や神経のエネルギー代謝がスムーズに行かなくなるため、集中力が減少したり、些細なことでイライラやストレスが起こったりする。ビタミンB1の効果としては集中力強化、慢性疲労、美白、美肌、アンチエイジング、免疫力強化など。

次回は「アンチエイジング効果(抗酸化作用・老化抑制)」について解説します。
 

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