見出し画像

ゴリラ裁判の日


あらすじ


タイトル通りゴリラが裁判するお話。
人間のように感情を持ち、それを伝える術である手話を使えるゴリラのローズ。
あることをきっかけに夫を射殺されたローズは裁判を起こすもゴリラの命より人間の命の方を尊重される結果に。
憤りを感じた。夫を奪われ、正義に拒否され怒って、
インタビュアーに

「正義は人間に支配されている」

ローズのこの一言をきっかけに話が一転二転と変わっていき、、


選出理由

タイトルに負けました。
ゴリラが裁判って気になりすぎます。
どこの、なんの世界観!?
勝手に猿の惑星想像してたけど
これは読んでみてからのお楽しみ笑

感想

他のゴリラと違い
自分の意思を明確に伝えるローズは野性的ではなく、理知的で自分とは何なのかが分からずにいた
ゴリラでもなければ、人間でもない
野性に紛れることはできても言葉を話せないゴリラとのギャップに戸惑ってばかり。
ありのままの自分を受け入れている人間もいる。
その人間ですら私を人間のように扱うが分類はゴリラである。
楽をしようと
他人が決めた自分を受け入れようともしたが、、

正義とは何か? 
人間とは何か? 
そして私って何か?

人生って疲れますよね、
批判の繰り返し
時には羽を休めるのも大事
そんな時に手にとってほしい一冊です

終わりかたが素敵でした。
でも蛇足も感じずにはいられませんでした。
中弛みもしましたがラストスパートは休まず読み続けれます。

最後に

形容出来るものもあれば
言い難しものもある
他人と私とではいくら擦り合わせたところで
当てはまることはなく
このズレを引き摺って足を止める
"ブラックボックス"
俯瞰視点ではなく主観だ
隣の芝生は青いのか
定義に嵌め込むのではない
個を形容するのが人生

この記事が参加している募集

読書感想文

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?