見出し画像

【詩】「いいこと」とは

毎日いいことなんて1つもない
そう断言している人に出会ったんだ
ある時耳にしたこの人の他者紹介は
終始ネガティブベースな断定口調で
まるで周囲には
嫌な人や気に入らない人ばかりいるかのよう
そんなふうに感じるもの? と驚いたよ

そんなふうに思いながらの生活は
相当にストレスだろうし
にも拘らず色々な責務を果たしているのは
むしろすごいと思うけれど
ふと
この人にとっての「いいこと」って何だろう
と思ってしまったんだ

感じ方も「いいこと」の基準も人それぞれ
だからとやかく考えても仕方がないけれど
何となく「いいこと」って
探し出すものであり
見つけに行くものなのかな
って思ったんだよ
あるっていう前提で能動的にね

きっと、ないないと思っている限りは
見つからないんじゃないかな
どんなに幸運なことでも
ケチをつければキリがないし
この程度じゃ……と思った瞬間に
大したことないものになってしまう
ないと思う呪縛が作り出す負のループだ

宮殿のような住まいで日々憂いなく暮らし
愛する人達だけに囲まれ称賛を浴びて過ごし
何もかもが満たされていると感じるような
そんな生活ではなかったとしても
見つけ出せていないだけでいいことはあるよ
例えば夕暮れの空の美しさに癒されるような
ほんの些細なことでもね




ありがとうございました





 最後まで読んでいただきありがとうございました。
 よかったら「スキ」→「フォロー」していただけると嬉しいです。
 コメントにて感想をいただけたらとても喜びます。

この記事が参加している募集

私の作品紹介

サポートしていただけたら嬉しいです。いただいたサポートはクリエイターとしての活動費に使わせていただきます。