Hirotaka Kuki

ストーリーテラー&ブランディングコンサルタント 物事の本質を捉え、見え隠れする事象に光…

Hirotaka Kuki

ストーリーテラー&ブランディングコンサルタント 物事の本質を捉え、見え隠れする事象に光をあてる。点と点が線となって紡ぎ出され、物語になる。 ブランディングやマーケティング、キャリアに関わる幅広い事象に光をあててみたいと思います。

最近の記事

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自己紹介

現在は某外資系飲料メーカーのマーケティング本部で特務係長的な立ち位置で仕事をしつつ、ブランディング、ストーリーテリング、人材育成を主な生業として働いています。 キャリアをスタートしたのは、外資系広告代理店。ここではガムシャラに働き、出世魚のように泳いでおりました。色々な紆余曲折もありましたが、大まかに言うと、雑用係 => アシスタント => 一端の小僧 => プロジェクトリード => チームリーダー => 日本オフィス代表と進んでいきました。最後はブリになって別の外資系広告

    • 立ち上がれ、未来のために。

      ロンドンで路頭に迷ったら公園に行け 電子辞書を片手にハリーポッターの解読を続けていたとき、ふと思った。 「英語しゃべってないな・・・。」 「『友達がいなくても、英語の勉強はできるわい!』とか言ってる場合じゃない・・・。」 アホで何も知らない単細胞な小僧は、とりあえず街に出かけてみる。 街といっても一本しかない駅前の通りだ。 「ハロー」 街ゆく人に声をかけてみる。 「・・・。」 冷たい。ロンドンの人、冷たい。 ま、そりゃそうか。見知らぬアジア人に興味がある訳がな

      • ロンドンは空も気分も下り坂

        アディオス、アミーゴ アミーゴとフットボールのおかげで学校で居場所ができた小僧。 調子に乗って、学生生活を謳歌していた。 最高だな。ロンドン。 短い初夏の日差しが翳りを見せ、ロンドンの雨雲が空を覆い始めたある日、アミーゴがホストファミリーの家に招いてくれた。 ホストファミリーの家で夕飯をご馳走してくれる、とのこと。 ん?待てよ?ホストファミリーの家のご飯? 嫌な予感がした。まさかレンチンジャガイモじゃないよね?? が、これは生まれて初めてのアミーゴの誘いだ。 彼は満

        • 「自分の可能性を今、自分で閉じてしまったら、未来の自分に申し訳ない。」

          先日、私はチームメンバーから相談を受けました。 彼女のためを思い、誠実にアドバイスを送りました。 そのプロセスで、私も自分自身の現状についての答えを見つけることができました。 彼女は仕事上で重要な役割を持つ人物から不当な扱いを受けていました。 その人物との仕事に真剣に向き合えずに悩んでいました。 うまく行くかはやってみなければ分からないが、うまく行けば間違いなく彼女のキャリアにとってプラスになる仕事です。 その人物との仕事は彼女のキャリアにとって大きなプラスになる可能性があ

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          笑顔の破壊力:ビジネスにおける無視できないアセット

          「真剣さ」の影響 私が真剣に仕事をしているとき、しばしば「怒っているのか?」と尋ねられることがあります。 あるいは、私が近寄りがたいと感じる人もいるようで、声をかけてもらえないこともあります。 長年、様々な人から言われてきたこの意見を、「真剣さ」の表れだから仕方ない、と見ないようにしてきました。 しかし、このような見え方は、自分の意図していない方向に向かう危険があることに最近ようやく気づくことができました。 最終的にはビジネスシーンにおける自分の「ブランディング」に大きく影

          笑顔の破壊力:ビジネスにおける無視できないアセット

          苦労は買ってでもしろ。と言うが、どこで買えばいいのか?

          オフィス環境の劇的変化 最近、オフィスの労働環境は目まぐるしく変化しています。 労働時間の短縮、効率性の追求、人間関係の希薄化、そしてライフワークバランスの重視。 これらは、一見すると働く私たちにとってポジティブな変化のように見えます。 しかしこの変化は、若手ビジネスマンにとっては、ある意味とても厳しい試練と考えることができます。 苦労の機会の減少 かつては、効率性など度外視で長時間働き、先輩や上司との飲み会も日常茶飯事でした。 この過程で、若手はもれなく「苦労」を経験

          苦労は買ってでもしろ。と言うが、どこで買えばいいのか?

          フットボールは世界共通語

          常に笑顔のアミーゴ。 いろんな話をしたけれど、いつもフットボールの話で盛り上がる。 教室でアミーゴと仲良くフットボールの話をしていると、いつもハゲの先生が割り込んでくる。 中田をゴミと呼んだハゲ。 いつも日本人を馬鹿にしてくる。 どうやらアイルランド人らしく、ロイ・キーンを崇拝していた。 確かに荒っぽさと偉そうな態度が、マンチェスター・ユナイテッドのキャプテンにどことなく似ている。 欧米人にとって日本人が全員中田に見えるのと同じことか。 それでも小僧に威圧感を与える

          フットボールは世界共通語

          山あり谷ありロンドンライフ

          ご馳走はスニッカーズ 衝撃の初ディナー。 翌朝、心労と寝不足で動ける状態ではなかったが、無理やり体を叩き起こす。今日は語学学校の初日だ。 ダイニングキッチンに降りていくと、メモが置いてあった。 なぐり書きのメモは難解な象形文字にしか見えなかったが、気合いでなんとか理解する。 自分でパンを焼いて食べろ的な内容だった。 「ですよね。。。」 電子レンジのイモよりは幾分マシだ。 イギリス式のトースターと格闘しながら、薄い食パンを焼いてみた。 バターもジャムも塗っていない

          山あり谷ありロンドンライフ

          忘れられない食卓

          夢への片道切符を手にした小僧は、意気揚々とロンドンへ。 夢の切符の内容は、、、 英語発祥の国イギリスのロンドン。 半年間。 3ヶ月のホームステイ+と残り3ヶ月はまだ未定。 現地の語学学校は6ヶ月。 夢と期待とちょびっとの不安を抱えて、ヒースロー空港へ降り立つ。 ちょびっとの不安を抱えて、、、 今考えると恐ろしいほど頭が悪い。 いくら英語の国へ英語を勉強しに行くとはいえ、当時の小僧はが扱えた単語は「ハロー。」と「サンキュー。」のみである。しかもガッツリカタカナ。 し

          忘れられない食卓

          人生の道しるべ 〜その1〜

          私のキャリアのスタート地点、ロンドンに本社がある外資系広告代理店、BBHの創業者の一人、Nigel Bogleのこの言葉。 Effectiveness is our goal. Creativity is the means to achieve it. - Nigel Bogle そして、今でも同社のHPに掲げられている創業者3人の言葉 Our objective is effectiveness. Our strategy, creativity – John Ba

          人生の道しるべ 〜その1〜

          ライブセッションの熱量

          ポスト・コロナ時代の変遷 コロナ禍の収束と共に、私たちは新しい時代に突入しました。 リモート会議は普通のこととなり、ツールやスキルは飛躍的に進化しました。 この変化の中で、対面での会議やコラボレーションの重要性が再び注目されています。 特に信頼関係の構築、生産性の向上、深いディスカッションの実施といった面で、対面の価値が強調されています。 リモートと対面の両立 個人的には、リモート環境でも信頼関係の構築、高い生産性、深いディスカッションは十分に実現可能だと考えています。

          ライブセッションの熱量

          プレッシャーを楽しむ

          プレッシャーの捉え方 ビジネスの世界では、大きなプロジェクトやプレゼンテーションの前に感じるプレッシャーは避けられない現実です。 多くの人々が、このような時に不安や緊張を抱えます。 しかし、これらの感情は、ただの障害ではなく、むしろ成功への鍵となる可能性を秘めています。 プレッシャーは、それをどのように捉え、どのように対処するかによって、その影響が大きく変わります。 マインドセットをコントロールすることで、プレッシャーを良い意味での緊張感に変換し、優れたパフォーマンスを引き

          プレッシャーを楽しむ

          会議に臨むマインドセット

          私は、若い頃から会議に出席する際は必ず発言をする、自分の意見・視点を述べる事が当たり前の世界で生きてきた。 それをしなければ存在意義など無いというのが常識の世界だ。 どのような心構え、マインドセットで臨むべきなのか。 最終的な目的は、会議に貢献する事。プロジェクトに価値を付加する事だが、キャリア構築という視点では、自分の置かれた立場によって、適切なタイミングや発言の仕方、狙いによって様々な効果が見込めることがある。 実体験を通じて学んできた経験値を少しでも共有できたらと

          会議に臨むマインドセット

          夢の切符 〜煌びやかな世界への道〜

          夢のようなローマの旅を終えて帰国した小僧は、ふと我に返って考えてみることにした。 ストーリーを作る仕事の艶かしいほどの煌びやかな光が脳裏に焼き付いて離れない。 小僧は、ストーリーに恋をしたのだ。 どうにかして、あの世界へ辿り着かねばならない。 とはいえ、どうやって? ローマの旅は、偶然から生まれたぼた餅が、幾つもの奇跡を経てたまたま小僧の口に入っただけのアクシデントだ。 今のままならいつか良い思い出として友達に語るおとぎ話と変わらない。 昔々あるところに、小僧がお

          夢の切符 〜煌びやかな世界への道〜

          「英語力」というスキルを身につける

          外資系企業での経験を通して、私は日々の業務で英語を使う機会が非常に多いことを実感しています。 同僚、上司、後輩とのコミュニケーション、会議でのディスカッション、時には激しいディベートまで、英語で行われます。 グローバリゼーションの影響で、他地域の同僚やグローバルチームとのビデオ会議も急増しており、英語を使う機会は以前と比べて増加しています。 私たちが働く現代のビジネス環境では、英語力は単なる言語能力を超えた、重要なスキルとなっています。 このスキルは、世界中の多様な人々とコ

          「英語力」というスキルを身につける

          自己評価が「異常に」高い人

          先日、あるチームにおけるパフォーマンス問題について相談を受けました。問題の中心には、自己評価が「以上に」高い人がいました。 これは社会に一定数存在する現象であり、適切なアプローチが必要です。 自己評価が高い人 自己評価が高いことは、自信の表れであり、目標達成に向けた強い動機付けとなります。自己評価が高い人は、しばしば高い成果を上げ、自分の目標設定に応じて行動します。また、彼らは周囲の意見に耳を傾け、自己評価を客観的に調整し、必要なスキルを身につけようと努力します。 自己

          自己評価が「異常に」高い人