ネズミのエデン実験と怠け者の天国戦の無い世界?

先日ユーチューブでネズミのエデン実験(?)とかいうのを見ました。大まかに言うと(記憶が全部が正しくはないかもですが・・・)、ネズミを複数匹、食糧獲得のための努力が全く必要ない環境に置いたのです。いつでも十分な餌が与えられ、快適な温度、快適な部屋・・・。初めの頃は順調に繁殖していたネズミたちでしたが、その後に変化が現れました。豊かになると、どうやら階級制度のようなものが出来始めたのです。
 
その後・・・、順調に繁殖を続けていたネズミは全滅しました。同じ実験を何度繰り返しても、ネズミは全滅でした。その理由は・・、生きるために戦おうとしない(餌獲得のために戦う必要が無い)ネズミは、自分の子を守るためにも戦うことをしない。ということのようです。階級で差別が生まれ、子供が生まれにくかったり、育たなかったり。結果、種族全体が滅んでしまったのでした。
 
ネズミですからね・・・。生き物はすべてが発展途上・進化の上にあって、ネズミは自分の愛を広げることが出来なかったのでしょう。自然環境の中で子供を産み、知恵と勇気を振り絞って、守り育てる。このことで初めて命が繋がれていく。どの生物も同様なのでしょう。
 
もうひとつ。ピーテル・ビューゲルの絵に驚きました。ブリューゲルの絵、多くの方が、あの”バベルの塔”の絵を見たことがあるのではないでしょうか。彼の作品に、”怠け者の天国”というのがあって、これにはびっくりでした。そこはある種の天国なんです。メタボな大人が数人、お腹いっぱいで、ゴローンと転がって、寝ています。そこは食べる心配が全くない国。天国です。
 
何しろ茹で卵には足があり、スプーンを刺して自らやってくる。焼かれたガチョウが自分から皿の上に乗っかろうとして来る、焼かれた豚等も同様で、すべて向こうからやってくるのです。いつでも好きな時に食べ放題食べて、人間はころころと太り、寝っ転がっているのです。本当にこれは、幸せなエデン、天国なんでしょうか?これが何不自由なく満たされる天の御国?飢饉に苦しんでいる人は、確かにそれが天国・ユートピアに見えるのかも知れません。でもその後はネズミのエデンに移行するだけなのでは?愛の範囲が狭いから、差別が生まれる・・・。
 
人は満たされない何かが欲しい生き物。それは悪い事じゃなくって、そのように出来ているから自然なことです。賄賂で自分の懐は超豊かな某国大統領。これ以上何が欲しくて戦争するかな。意のままに国を操るのがそんなに楽しいのかな。共産主義っていうか、国家権力主義はただただ怖いと思うばかりです。
 
昔々、大昔、戦前のシナの道観(仙人修業の道場)で学んだ唯一の日本人がいました。道士から日本敗戦の予言を受けて帰国。その先生(晩年)に師事していたことがあります。先生曰く、”共産主義でも資本主義や民主主義・・・主義はなんだっていいんです。上に立つ人に本当の愛があれば”。進化とは、愛する者の範囲・対象を広げることにあるのでしょう。
 
98歳で50代の若さだった、かつてのアメリカの超人、ブラウン・ランドン博士(1945年没)の本にはこう書かれていました。”愛されるのは、愛する者だけに与えられた権利だ” ガーンとショックでした。幼少時のトラウマだとかインナーチャイルドだとか、そんなのどうでもいいから、今 愛しなさいよ というメッセージでした。(ランドン博士の書籍は、蒸留器・サプリメント販売 - ランドンショップ (shop-pro.jp) で購入出来ます。蒸留水療法を発見した先人 日本では商業出版されていません 自分で訳した)

ネズミのエデンにならないよう。ひたすら食っちゃ寝、メタボの天国にならないように・・・。草木も昆虫も、爬虫類も魚も、ありとあらゆる生き物は 戦いの機能 を持っています。敵から身を守るために。子孫を残すために。生きるための知恵がぎっしり詰まっている。生物のDNAはそのように作られているんです。だからこの世から戦そのものは絶対なくならない。でも、何のために戦うか、戦いの心を何に向けて使うか、方向性を決めることは出来ると思う。世界は変えられるはずです。
 
世界中から怒りを向けられ、日本の神社で五寸釘を打たれて呪われるほど憎まれている某国大統領、そこまでして何がやりたいのかな。
 
ウクライナ戦争が一日も早く、いい形で 終わることを祈っています。
 

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?