注釈

化学物質過敏症の個人差

化学物質過敏症の症状は多岐に渡り、どの症状がどの程度生じるか、各々異なります。

化学物質過敏症の主な症状
皮膚、呼吸器、循環器、消化器、自律神経、
精神症状、中枢神経障害、頭痛、発熱、疲労感など

また、アレルギーのように、症状が生じる物が多岐に渡りますが、全員が同じ物に体調を崩すわけではなく、個人差があります。

化学物質過敏症の症状の個人差

化学物質過敏症の症状は、多岐に渡り、どの症状がどの程度生じるかに個人差があります。

化学物質過敏症発症後の対策には、体調を崩す物を避けて生活するなど、ある程度の共通事項がありますが、症状がさまざまなので、症状に合わせた対応が必要になります。

例えば、呼吸困難を起こしている患者と皮膚疾患を起こしている患者とでは、医療的対応が異なるように、必ずしも、患者同士、同じ対応で症状が良くなるわけではありません。

個人差はどの病気でも、少なからず生じるものですが、化学物質過敏症は、症状が多岐に渡るために、個人差が大きいという点は、留意が必要です。

化学物質過敏症の物質の個人差

化学物質過敏症は、患者間で、比較的、体調を崩しやすい化学物質などもありますが、全員が同じ物に体調を崩すとは限りません。

化学物質過敏症では、特に、発症の原因となったと思われる物に強く反応が生じる傾向があるようですが、その後、重症化するに連れて、多種多様の物に反応するようになっていくようです。

化学物質過敏症の患者が体調を崩しやすいものに、香りの強い製品、石油が使われている製品、殺虫成分の入っている製品、化学物質成分が揮発しやすい製品などがありますが、必ずしも全ての患者が同じ物に同様に体調を崩すわけではありません。

その為、患者の間でも使える物、使えない物が異なります。また、居られる場所、居られない場所なども各々異なります。

同じ患者同士でも、一緒に集まれる場所が見つからない、同じ患者であれば、お互いに大丈夫というわけではないということが生じます。

反応する物に個人差がある原因はまだ判っていませんが、反応する物の個人差というのは、アレルギーなどでも多々見られます。

化学物質過敏症個人差の対応

個人差は、どの病気でも生じ得ることなので、特に、化学物質過敏症に限ったことではありませんが、化学物質過敏症の個人差は、まだ社会に伝わっていないところがあります。

化学物質過敏症は、１人１人、症状も、体調を崩す物も異なる病気です。

化学物質過敏症は、個人差の大きい病気なので、患者自身も、周りの方々にとっても、一律ではなく、各々の対応が必要になる場合があります。