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【読書】NARA48GIRLS/奈良美智

ぼくが奈良美智さんの作品と初対面したのは、2015年青森の十和田市現代美術館に行ったときのことだ。「夜露死苦ガール2012」という建物の外壁に描かれた全長9メートルの作品は、白い壁に黒のペンキでちょっとニヒルな顔をした女の子が描かれている。絵本の挿絵とかにしても良さそうな奈良さんの描く女の子は、目が印象的だと思う。

「NARA 48GIRLS」は、2006年から筑摩書房のPR誌のために描かれた表紙の絵(48枚中36枚)とその当時の奈良さんの心情が描かれたという詩で構成された作品集。タイトルの通り、48枚に48人女の子が描かれている。

この作品集も見ても、やはり“目'が特に印象に残っている。笑ったり、微笑んだり、怒ったり、かなしんだり、意地悪だったり、とぼけてたり、なにを考えているのかわからなかったり、すべてを見透かされているようだったり。絵だけでなにかが確かに伝わってくる。それはやはり気持ちが入っているからだろうか。

そういえば奈良美智さんの作品で有名な「ナイフ・ビハインド・バック」で描かれた女の子の目も訴えかけようとする強い目の力をはなっていた。

NARA 48 GIRLS https://www.amazon.co.jp/dp/4480873686/ref=cm_sw_r_cp_api_i_DXFsFb071MJZQ

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